部分入れ歯は「どうせ続くわけがない!」と私の選択肢には入っていなかった。そして、もう健康な歯を削るのも嫌だったし、「そんな方法もあるのか?!」と思った移植も、歯の大きさが合わないのであとあといろいろと問題が出てくるような気がした。そこで、「よっしゃ!インプラントを2本入れてやる!」という結論に達した次第である。
現在の経済状況を考えると、とても歯の治療にそんな費用をかけている余裕などないのだが、生きているうちは歯に気を使うことなく物を噛みたいと思っている。ときどき、「月曜から夜更かし」の街頭インタビュー (man-on-the-street interview) で、酔っぱらったおっさんが「この町のいいところ?そりゃあ、安く飲めるところがたくさんあるところだよ!」などと答えているが、だいたいみんな歯が欠けている。
ちょっと失礼な言い方かもしれないが、たとえ極貧生活を送っていてもああいう風にはなりたくない。歯が1本でも欠如していると、少なからず他の歯に影響を与えるし、最後には口腔全体をむしばむことになる。そして、その影響はじわじわと身体全体に出てくる。
とりあえず、「借金をしないと治療費が払えない」という状況ではないので、「決めました。大枚はたきます!」という感じである。