フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2018年 - 2月

 

2月25日(日) 「 もうちょっと早く気が付いていれば…(その3) 」

 

 卓球の指導員の人に「お疲れ様でした。お先に失礼します!」と挨拶をして、最後の方に体育館を出て、校庭を通って駐輪場の方に向かっていた時のことである。練習に参加していた1人の女性、ときどき見かける人で年齢的には70は過ぎていると思われる、ちょっと慌てた様子で体育館の方に戻って行こうとしていた。

 私が「どうしたのですか?」と尋ねると「鍵を忘れてきてしまったみたいで…」という返事だった。よって「練習を終えて帰りの支度をするときに落としてしまったのかな…。でも、もう戸締りをしている最中ではないだろうか…」と彼女の後姿を追い、視線の先の体育館を見ると、館内の照明もかなり落とされていたのである。

 「大丈夫かな…?」としばらく様子をうかがっていたのだが、ふと警備員室から漏れてくる明かりで陰影のできた校庭に何気なく視線を落としてみると、なにやらピカッと光る金属片みたいなものが落ちているのに気が付いた。「なんだろう?」と顔を近づけてみると、キーホルダーの先の金属のリングのようなものが落ちていた。それで「どれどれ…」と拾い上げてみると、なんともう一つの端には鍵がついていたのである。