薄暗い校庭(dim schoolyard)から偶然見つけてしまった鍵付きのキーホルダー。私は、決して「どこかに落ちていないだろうか？」と周辺をキョロキョロしていたわけではない。ただ、それが女性が落としたものであるという確信は全くなかった。それでも、私は「鍵、見つけましたよ〜！」と体育館の方に向かって叫んだ。

　すると、体育館の入り口近くにいた人が「鍵を見つけたって言っていますよ」と館内の方をのぞきながら叫んでくれた。しばらくして落とし主が早足で、少し息を切らせながら私の方に近づいて来たので「これ、違いますか？」と拾った鍵を差し出した。すると、「あっ、そうです。そうです。どこにあったのですか？」と安堵の表情を浮かべながら(with a look of relief)聞いてきた。

　私は正直に「え〜と、そこの地面に落ちていましたよ」と答えたのだが、今度は「どうやって見つけたのですか？」と不思議そうに (in wonder) 尋ねてきた。さすがに私も「いや、「どうやって」と言われても…」と答えに窮してしまった次第である。