自分が手に取ったちょっと大きめのホッチキス状のものがシーラーだと分かり、その使い方を目の前で実演してもらった通行人の女性の口からは「これ、すごく便利ね!私も欲しいわ〜。」という言葉が発せられた。(実際には、女性が現地の言葉で話している部分は日本語の吹き替え(dubbing?)になっているので、その吹き替え通りに言っているかどうかは不明。ときどき海外で番組の制作を行うときにはこのような手法がとられるが、中にはくさい台詞も非常に多く「絶対にそんなこと言っていないよな〜」と思うこともしばしばである。)
さて、ここからがこの手の番組のクライマックスを迎える。
番組AD :「これ、いくらだと思いますか?」
通行人 :「そ〜ね〜、とても便利だし…。」
番組AD :「いくらくらいだったら買いますか?」
通行人 :「そ〜ね〜、800円。いえ、やっぱり1,000円以上はするかしら…」
番組AD :「実は、これ…、100円なんです!」
通行人 :「うそっ!こんな便利なものが100円なんて信じられないわ!なんでそんなに安いの?!日本てすごいのね〜!」
「日本て、すごいのね〜」(もちろん、ここも日本語の吹き替えになっているので、実際にはこのように話しているかどうかは不明)と言われて、日本人としてはある種の優越感 (superiority complex) を感じるところである。これが「私の国でも同じような値段で売っているわ」などと言われてしまえば、この手の番組を制作する意味がなくなってくる。