「生産性の向上」が叫ばれている昨今であるが、ちょっと日本の労働生産性 (labor productivity) について調べてみた。まあ、その産出の仕方にはいろいろと議論の余地 (room for argument) があるようだが…。
まず初めに、「労働生産性」という言葉だが、これは「1人の労働者が1時間にどのくらいのモノやサービスを生み出したかを示す指標」となる。調査は「公益財団法人・日本生産性本部」というところが行っているようで、2016年度のデータでみると、日本はOECD加盟35ヶ国の中で20位、G7の中では最下位で、データを取り始めた1970年以降、G7の中では「万年びりっけつ」となっているようだ。
⇒ OECD加盟国の時間当たりの労働生産性のグラフ
上位の国を見てみると、1位がアイルランドの95.8、2位がルクセンブルクで95.4となる。ただ、この上位2か国はちょっと突出している感があり、3位はノルウェーで78.7、4位がベルギーで72.8となっている。そして、我が国なのだが、順位は20位で46.0となる。3位のノルウェーと比べても、「半分」とはいかなくても、「それに近いのでは?」という感じである。
※ OECD : Organisation for Economic Co-operation and Development 経済協力開発機構
国際経済全般について協議することを目的とした国際機関(ウィキペディア)
G7: Group of Seven フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7つの先進国のこと