フィットネスの勧め 語句解説

日記 - 2018年 - 6月

 

6月10日(日) 「 情けないったらありゃしない!( その5 ) 」

 

 麻酔の担当医 (doctor-in-charge) は「じゃあ、針を固定しますね〜。」と言ってテープ?みたいなものを腕に巻きながら「まだ痛みはありますか?」と聞いてきた。それまで、間違っても「痛て、て、て、て〜」などと言葉には表さなかったが、針が刺さってからずっと激痛に耐えている私は正直に「はい!」と答えた次第である。

 すると、彼はそれを聞いて「えっ、まだ痛いですか?!」と不思議そうな顔つき (a wondering look) で聞き返してきた。その時点では点滴用の針は静脈内に収まっているのだろうが、刺してすぐに静脈は貫通し、橈骨の骨膜 (periosteum) あたりには達しているはずである。よって、骨膜に分布している神経でも痛めたに違いない。その痛みがずっと持続している。

 私は診察台(examination table)に深く体を横たえて大きく深呼吸 (deep breath) をしてできうる限り落ち着くように試みたが、どうも痛みには勝てなかったようだ。だんだんと頭から血の気が引いていくのが分かった。たまらず「ちょっと気分がわるいのですか…」と伝えると、彼も「そうですね。顔色が良くないですね。じゃあ、ちょっと頭を下にしますね。」と言って、上半身を乗せる背もたれを下げ、かかとの下に毛布を丸めたようなものを置いてなるべく身体全体が傾くようにしてくれた。