オペ専用の機器が備わっている診察室の診察台に横たわっていると、前回と同じ麻酔 (anesthesia) の担当医が入ってきた。そして「○○さん、体調はどうですか?睡眠時間はしっかりと取れましたか?」と聞いてきたので、「はい、バッチリです!」と答えた次第である。次に、彼の口から出たのが「前回のこともあるので、今日はちょっと笑気ガス (laughter gas) を使っていきます。」であった。
思い出してみると、前回、 迷走神経反射 (vagal reflex) が出て結局オペが中止になったわけだが、そのときに「笑気ガスを使うという手もありますので…」と言っていた。ただ、一瞬「実際に使うのであれば前もって言ってよ!どうせタダじゃあないのだから…」とも思ったが、前回、少なからず迷惑をかけているので(まあ、点滴による麻酔の針の打つ時の痛みが通常の範囲内 (within normal limits) であれば、気分が悪くなるようなこともなかったとは思っているが…)、「はい、わかりました。」と努めて「よい子」にしていたわけである。