先日のことである、卓球でひと汗かき、卓球場の最寄り駅を超えて自転車が留めてある駐輪場に向かおうと駅から直線に伸びるバス通りの歩道を歩いているときのこと。20mほど先、男女がキャスター付きの荷物を引いてこちらの方に歩いてくるのが視界に入って来た(came into sight)。
もちろん「なんだろう、あの人たちは?」と特に気に留めていたわけではないのだが、情報収集能力 (imformation-gathering capacity) が自然と働くわけである。二人とも20代半ばから後半くらいで、ガラガラと音を立てながら引いているキャスター付きの荷物は、いわゆる海外旅行に行くときに使うようなちょっと洒落た (fashionable) スーツケースのようなものではなく、「荷物を入れて運ぶ」というような実務的で味気ないものであった。
よって、「二人そろってこれからルンルン海外旅行」という感じには全く見えず、着ているものも上はTシャツで下はどちらかというと作業着に近かった。そして、その二人とすれ違おうとした時のことである。男性の方が私に「あっ、ちょっと済みません。」と声をかけてきたのである。