リヤカーを引いての販売形式を取っていた破綻した野口屋。その破綻理由なのだが、ネット上ではいろいろなことが書かれていて、その一つに「売れ残った商品を販売員に強制的に (forcibly) 購入させるなど問題が起きた」などの文章が見受けられた。
想像するに、最初はリヤカーを引いての販売手法が好調で少しずつ事業を拡大していったが、結局は1,200円という時給 (payment by hour) が仇になったのではないかと思われる。つまり、販売員が何人くらいいたかは分からないが、成績の悪い販売員にも1時間あたり1,200円を支払うことが会社にとってかなりの負担 (burden) になったことは十分に考えられる。よって、最後には「売れ残った分は買い取ってくれ!」となったのかもしれない。
さて、先日、再び卓球場でひと汗かき、最寄り駅を通りこして駐輪場に向かおうとしていると、駅前でキャスター付きの荷物を引きながら道行く人に声をかけている男性の姿があった。以前、私に声をかけてきた男性とは違う人のようであったが、すぐに「あの果物売りだな!」とピンときた。
それほど大きな駅ではないのだが、駅前のビルにはスーパーの西友が入っているし、その周りには商店街があるため八百屋兼果物屋もある。よって、季節ものの通常目にするような果物であればいつでも購入することができる。
そういう環境の中で声をかけて果物を販売しようというのだから「あらっ、どんなもの売っているの?ちょっと見せて!」となる人も10人に1人もいないのではないだろうか…。世の中、いろいろな商売があるものである。