「○○さ〜ん、終わりましたよ!」と肩を叩かれて起こされたような気がする。おそらく「あっ、はい!」とでも返事をしたのだろう。少しずつ意識の方もはっきりしてくると、担当医(通常の歯科の女性の先生)から「お疲れ様でした。もうオペの方は全て終わりました。」と告げられた。少し頭もボーっとして記憶の方も定かではないのだが、この時点で麻酔用の点滴 ((intravenous) drip) の針なども腕から抜き取られていたはずである。
まったくどれくらいの時間が経過したのかも分からず、当然ながらその間の記憶は全くない。ただ、事前に「オペの時間は3時間くらいです。」と聞かされていたので、そのくらいの時間が経過したのだろう。処置した部分、つまり下顎骨 (mandible) には金属の塊が2つほど埋め込まれた形になり多少の違和感はあったが、部分麻酔 (regional anesthesia) が効いているので痛みらしい痛みは感じられなかった。
担当の先生から「今すぐ帰宅するとふらついたりして転倒する危険もあるので、念のため (just in case) 待合室で30程休憩してからにしてください。」と言われたので、待合室のソファに腰を掛けて30分ほど何をすることもなくボーっとしてから帰宅の途についた。