「 ポリカプロラクトン 」という言葉を聞いたことがあるだろうか?私個人としては最近知った言葉となる。ポリカプロラクトンとはプラスチックの一種で、以下のような特徴 (characterristic) を有する。
1. 生分解性プラスチック (biodegradable plastic)
最近、マイクロプラスチックによる環境汚染 (enviromental pollution) についてマスコミがよく取り上げ、「プラスチックのストローの使用を控える」動きがファストフード業界などでみられる。ポリカプロラクトンは生分解なので、環境に優しいプラスチックと言える。
2. 融点が 60℃ 〜 64℃
ポリカプロラクトンの融点 (melting point)、いわゆる「解ける温度」が60℃から64℃となり非常に低い。以下、私たちの身の回りによく見られるプラスチック( 四大汎用プラスチック )の融点を記してみた。
※「利用」はごく一部の例
・ ポリエチレン 融点:115〜135℃ 利用 : 包装フィルム、雑貨類、シートなど
・ ポリプロピレン 融点:160〜165℃ 利用 : 包装材料、線維、文具、種々の容器など
・ ポリスチレン 融点:240℃ 利用 : 種々の日用品やプラモデルなど、+発泡剤で発泡スチロール
・ 塩化ビニル 融点:157℃ 利用 : 排水管のパイプなど
四大汎用プラスチックの融点と比較してみると、ポリカプロラクトンの融点がいかに低いかが分かる。