連日、ニュースなどでは中国湖北省武漢市を発生源 (source) とする新形コロナウィルスによる肺炎の話題で持ち切りとなっている。そして、遂に我が国内で日本人の感染者が見つかってしまった。60代のバスの運転手のようで、武漢への渡航歴はないが、今月の初旬に武漢からの観光客を乗せて長距離移動しているようだ。
ネットなどでは数日前から日本政府の対応の甘さを指摘する声が聞こえている。その時に、比較されるのがフィリピンのケースである。フィリピンでは数日前に、大統領命令で武漢からの観光客を入国させずに帰国させるという強硬策を実行し、ネットでは「フィリピン政府の対応 (treatment) は凄い!それに対して我が政府は…」などという意見も見られたりする。
まあ、決して政府を擁護する (protect) つもりはないのだが、素人ながらにも「 その辺の対応は難しいのだろうな〜 」と思ってしまう。現在、日本は中国人にとって海外への旅行先として最も人気のある国となっている。もちろん、日本人の安全を1番に考えていかなければならないのだが、中国人の入国規制を厳しくし過ぎれば「もう日本には行かない!」ともなりかねない。
もしそうなってしまえば、「 政府の対応の悪さで中国人観光客が減ってしまった!」と非難されるのは確実となる。なかなか難しいところである。
さて、今回感染した日本人のバスの運転手だが、報道によると、仕事中はマスクをしていたようだ。それにも関わらず感染してしまったのだから、ちょっと不安にはなってしまう。同じ車両にいたので「 濃厚接触 (close contact?) 」と言うそうだが、最初「 濃厚接触 」という言葉を聞いたときにちょっと変なことを想像してしまった私である。それって、私だけなのだろうか…。