私がマニラのエアビーアンドビーのホストに「 私のミスで行けない。 」とメールを送ったのは日曜日の9時過ぎのこと。すると、すぐにホストから「 事情は理解しました。 」との返信があった。マニラでの宿泊代( 23,000円弱 )を無駄にはしてしまったが、全て自分の信じられないミスによるもので自業自得以外の何ものでもない。とりあえずホストには理解してもらったので、ちょっとホッとしたくらいである。
それから1時間くらい経った頃だと思う。家の固定電話 (fixed-line phone) が鳴ったので「 日曜日のこんな時間に一体だれが電話をしてきたのだろう?」と受話器を取ってみると、まず聞こえてきたのが、男性の声で「 Hello 」という英語であった。次に私の苗字らしき単語が聞こえてきたので「 Yes, this is … speaking. 」と応答したが、その後の彼の口から機関銃 (machine gun) の弾のように飛び出してくる単語に、私の脳の神経細胞 (neuron) は全く反応せず、雑音 (noise) 以外の何ものでもなかった。
その男性の話す英語は、インド人が話す英語ほどではないが、ちょっと癖のある英語であった。( もちろん、「 癖がないネイティブの話す英語だったら理解ができた 」というつもりは毛頭ないが…。)こちらの持ち駒は「 Would you speak more slowly? 」と「 I could't quite catch what you said. 」の2つのみ。その2つを使って何とか応戦していると、相手の言わんとしていることが少しずつ分かってきた次第である。