日本でも他の先進国と同じように「 PCR検査 」を行えば、新形コロナウイルスに感染している人の数はかなり増えて行くのは十分に理解ができる。ただ、「 じゃあ、死者数はどうなのだろう？」とどうしても思ってしまう。

　9日午後11時時点での我が国における死者数は119人で、先進国 (developed country) の中ではかなり低い数字となる。一見「 感染者数の数字が少ないのだから死者数の数字が少ないのは当たり前」ともとらわれがちだが、私個人としては「 検査の有無に関係なくコロナウイルが原因で死亡したのであれば死者数にカウントされるわけだから、やっぱり我が国の死者数が少ないのは不思議で仕方がない 」と思っていた。

　ただ、やはりYoutubeに投稿されたラジオ番組を録画した動画の中で、前出の経済学者の森永卓郎氏が「だって、検査をしていないのであれば、いくらコロナウイルが原因で死亡したって死者数にはカウントされないでしょ！」というのを聞いて「 そうだったのか？！だから少なかったのか！」と合点した次第である。　

　ただ、何回かテレビのニュースで「 死亡後に検査をしたら陽性でした 」と言っているのを聞いたことがある。「 そういう場合はどうするのだろう？」という気がしないでもない。普通であれば、その場合は死者数にカウントされるべきである。

　また、「 検査は陽性 (positive) だが、直接の死因は長年患っていた循環器系の疾患 (circulatory system disease) による可能性が大きい」というケースだってあるはずである。その場合はどのように扱うのだろうか？まだまだ今回の新形コロナウイルスに関しては分からないことだらけだ…。

　感染者の多い国トップ10（9日午後6時現在。米ジョンズ・ホプキンス大の集計から。）

 

	国 名	感染者	死 者
1	米国	43万2438	1万4808
2	スペイン	14万8220	1万4792
3	イタリア	13万9422	1万7669
4	ドイツ	11万3296	2349
5	フランス	8万3080	1万887
6	中国	8万2870	3339
7	イラン	6万4586	3993
8	英国	6万1474	7111
9	トルコ	3万8226	812
10	ベルギー	2万3403	2240