「 つきたてのお餅 」よりも若干硬くなるような生地を目標にし、まあまあの感じでパン生地 (bread dough) が完成。それで、何かのテレビ番組で「 作った生地は少し寝かせておく 」と言っていたのを思い出し、「 1時間ほどこのままにしておくか… 」とデスクワークに戻った。
ただ、時間も忘れてデスクワークをしていると3時間も経過してしまい「しまった!」となってしまった。慌ててキッチンに戻り生地を確認してみると、かなり膨れていて「やっちまった!」と一瞬思ったが、まあ、膨らみすぎたからと言って焼けないわけでもあるまい。よって、気を取り戻していよいよ焼く準備に取り掛かった。
オーブンに元々付属されていた金属製のパン (pan) にクッキングシートを敷き、生地を適当にちぎってのせていよいよ焼きの段階に入った。もう、焼く温度も時間も適当で、これも何かのテレビ番組で「200℃くらいで15分から20分」と言っていたような気がしたので、だいたいその数字で時間と温度をセットした。( と思っている。)
さてさて、パンが焼きあがり「 人生で初めて焼くパンだ!」とちょっとドキドキしながらオーブンの蓋を開けてみると…。
う〜む、焼き具合はちょっと微妙のような気がしないでもないが、まあ、「 だめだこりゃ!」という感じではない。
中は、生地ができてから少し時間を置きすぎたためか、大きな が目立つ。だからと言って食べづらいということもなかろう。
さて、もっとも大事な「味」なのだが、決して不味いものではなく、他人にも「ちょっと食べてみて」といえるレベルとなった。事実、母親が1つを口にして「 美味しい!」とは言わなかったが、「 もう1つもらっていくね。」と言って小さ目のものを取っていった。
ただ、アルコール発酵した液体で生地を作ったので、どうしても甘酒の香りを強く発していた。よって、その手の味が苦手な人には無理かもしれない。私個人としても、1つくらいなら「 甘酒パン 」も良いかもしれないが、ある程度の量であれば、もうちょっとプレーンな味の方が食べやすかったのも事実。
今回の人生初のパンだが、点数をつけると「 75点 」くらいで、初めてにしては「 まずまず 」といったところ。「 また焼きますか?」と問われると、ちょっと答えに窮してしまうが、非常食 (emergency food) としての小麦粉の価値 (value) は再発見 (rediscovery) させられた次第である。