前回、おそらく5、6年ほど前のことだと思われる。この時はバレエのレッスンを受けていて右ふくらはぎが「プチッ」という感じで肉離れしたわけである。人生初ての肉離れだったので、翌日には整形外科 (orthopedics) を受診したのだが、結局はサポーターを渡されて「 なるべく安静にしてください。」で終わりであった。つまり、なるべく動かさないで断裂した筋線維がくっつくのを待つしかないのである。
その経験があったので、今回は「 医者に診てもらおう。 」などという気持ちは微塵もなく、「 じっとしていれば快復するだろう。」作戦を実行するのみであった。まあ、それが正解だったようで、1日ごとに痛みの方は5%から10%ほど軽減していった。
前々からちょっと疑問に思っていたのが、「 一度切断された筋肉って自動修復 (automatic recovery) するのだろうか?」ということ。まあ、安静にしていれば元の状態に戻るということは切断された筋肉には自動修復能力があるということなのだろう。
筋線維って、数百の 筋原線維( 直径約1/1000oほど )が筋内膜とよばれる結合組織性の膜 (membrane) で覆われたものになるはずである。それが切断されることによって、その周りにある神経細胞 (neuron) はすくなからず傷つき痛みが発症する。また、周囲の比較的太い血管 (blood vesel) が損傷すれば内出血 (internal bleeding) だって起こる。( 今回は内出血は見られず。)