「 確かに入れたと思ったんだけど… 」と思ってデイパックの中を探したが、卓球のラケットはどこにもなかった。ちょっと体育館へ向かう途中で落とした可能性も考えづらい。つまり、「 入れたつもり 」が「 入っていなかった 」わけである。
もう「ガックシ!」である。一応、体育室の受付の人に尋ねてみたが、「 レンタルの卓球のラケットはありません 」とのこと。幸いなことに、この日の参加者は7名で3台の卓球台を使う予定であった。つまり、誰か一人は見学していることになる。よって、その「 誰か一人 」のラケットを借りればいいわけで、その旨を伝えれば「 自分のラケットは他の人には貸しません!」とはならないはずである。
ベンチの上に腰をおろし「 ちょっと言いづらいな〜 」と思いながらふと視線 (one's eye/glance) を横にずらすと、デイパックから出したタオルの下になにやら見慣れた物体があったので、「 もしかして… 」と思ってタオルをどけてみると、ラケットであった。
つまりだ…、「 さあ、準備するぞっ!」とデイパックから真っ先に無意識に (unconsciously) 出したのはラケットで、その次にタオルを出してその上に置き、自分で勝手に「 あれっ、ラケットがない!」と騒いでいたことになる。その事実を知った時には愕然として (shocked) しまった 。