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プルフィール-「たくましい肉体」よりも「かっこいいカラダ」を目指そう!

 

 人それぞれ理想的な体形というのは異なると思います。女性であれば、あまり詳しくはありませんが、ここしばらくは「スリム型」がその理想とされてきているような感があります。
  くびれたウエスト、すらっとした足を求めてダイエットに励む女性も多いように見受けますが、ダイエットも行き過ぎてしまうと肉体的にも精神的にもいろいろと問題を引き起こしますので、注意しなければなりません。
しかし、まあ男性の私から見ても「ちょっと体重を落とした方がいいかも」という女性もいますが、「それ以上、ダイエットする必要があるの?」という人が「あと何キロ落としたい」と頑張っているのを見ると、ちょっと首をかしげてしまうことも多いです。
ファッション雑誌などに出てくるすらっとした肢体のモデルの写真を見て「これが私の理想」などと思っている女性も多いのでしょうが、昨今はそういう業界でも過度に痩せすぎたモデルを使わないような傾向にあるとも聞いています。
健康のためのダイエットでなければならないものが、単に一過性の流行に流されたダイエットになり、そのために健康を害するのは何とも悲しいことです。
「ついているところに肉がちょっとついているような、ちょっとポッチャリの方が女性らしいのでは」なんて思っている私は、完全に「オヤジ」化してしまったのかもしれません。
さて男性ですが、これも人それぞれで、筋肉隆々のマッチョな体形を好む人もいれば、K1やボクシングの選手のような格闘技系の体形を理想とする人もいますし、最近の傾向としては(どうも女性がそう思っているような節がありますが)「隠れマッチョ」などの言葉に代表されるように、一見スリムなんだけど、脱いだら腹筋などが割れていたりしてけっこう筋肉質という体形が好まれたりもしているようです。
  まあ男女問わずいくつになっても理想的な体形というのはあるのかもしれません。
でも、80歳になっても「ワシは腹は割りたいのじゃ!」とか「アタシはウエストのくびれだけは…。」などとなるのかなとも思ったりしますが、まあ、ある程度の年齢に達すると見た目よりは「健康」そのものを理想とするのでしょう。
さて、私ですが、もちろん「理想の体形」のようなものはあります。「見た目」だけで中身が伴わなければどうしようもないというのは、何事において言えると思います。
しかし、中身があれば「見た目」はどうでもよいかと言われれば、それはやはり違います。「見た目」が与えるインパクトというのは非常に大きいので、「見た目」も中身同様、大切にしていかなければなりません。
体形で言うと、ある程度は体にメリハリは必要だと思っています。「筋肉」は男性の象徴ですから、男である以上はある程度は必須で、いくつになっても「胸」「お腹」の区別がつくようなメリハリのある体で「男らしく」生きていければ理想だと考えています。
どこが胸でどこがお腹なのか分からないのはちょっとな…、という気持ちは正直あります。
ただし、筋肉は「つければつけるほど良い」とは思っていません。筋肉を太くすればするほど見た目的には「たくましい」となるかもしれませんが、過度に太くするとどうしても「つけ過ぎた故」のデメリットが出てくることも否定できません。
まず、関節の可動域が狭くなってしまいます。関節周りの筋肉が太すぎると、その筋肉が邪魔をして関節の動かせる範囲が限られます。
また、まんべんなく動かしているつもりでも、重い付加をかけるトレーニングは関節を動かす方向が決まってしまいますので、関節の可動方向も限られます。
したがって、過度に筋肉を太くすると、関節の柔軟性は失われ硬い体となってしまうのは避けられません。(もちろん例外はあると思いますが…。) 
  それにプラスして体重が重くなってしまうことも否定できません。
これは良いとか悪いではなく価値観の問題ですから、「別に柔軟性など必要なく、とにかく筋肉を太くしたい」ということであれば、それはそれで私がどうこう言うことではありません。本人の自由なわけです。
ただ、例えば次のような人がいたとしましょう。
筋骨隆々でみんなから「たくましい」と言われる体の持ち主である。ベンチプレスやスクワットなども非常に重い負荷に耐えられるが、今までの運動の中心が「筋肉を太くする」ことだったために、体はガチガチで柔軟性はほとんどなく、バランスをとる力も弱い。
パンチやキックなどをさせてもスピードは遅く、瞬発的な動作は苦手で足もほとんど上がらない。そして、ちょっと続けると息をゼイゼイさせて動きが止まってしまう。
もしこのような人がいたとしたら、その人は「たくましい肉体の持ち主」と言えるかもしれませんが、「かっこいいカラダ」とは言えないような気がします。
これは全く私の個人的な意見以外の何ものでもないのですが、「適度につくところには筋肉がついて体のメリハリがあり、柔軟性やバランス力も兼ね備えている。パンチやキックなどの格闘技系のレッスンもそつなくこなせ、心肺持久力もある。」と単に見た目だけの体形ではなく、見えない部分も含めたバランスの良い体が「かっこいいカラダ」だと私は思っています。
バリバリの中年の私ですが、「そんなカラダになれたら」と思って日々トレーニングをしています。まあ、夢で終わるかもしれませんが、それはそれでいいじゃないですか。
ですから、「そういうカラダになりたい」という人がいたら、是非、筋肉を太くするトレーニングに固執することなくバランスよくトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。
重い負荷を与える筋力トレーニングに関してはフリーウエイトやマシンを用いて。心肺持久力を鍛える有酸素系の運動はバイクやランニングマシンでも可能ですし、エアロビクスなどのスタジオレッスンを受けてもいいと思います。
それ以外の筋持久力、バランス力、瞬発力、柔軟性を鍛えるものに関しては、トレーニング初心者にはなかなか自分ひとりで行うのは難しいでしょうから、スタジオレッスンを受けることをお勧めします。
今までにやってみたこともないような運動だと最初は戸惑うでしょう。1回受けみて「全然ついていけなかったからやーめた!」などと言わずに根気よく続けてみてください。慣れるまでには時間がかかります。多少は効率の良いやり方というのはあるのでしょうが、極端な「近道」などありません。コツコツと積み上げていくしかないのです。
さあ、いろいろな刺激を体に与えて、バランスの良い「かっこいいカラダ」をゲットしましょう。
さて、今日も頑張るか!