四方山話

       

     

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




ルンピニ公園

 チャイナタウンの後、お腹の調子も良くなってきたので、宿に戻ろうと思って乗った地下鉄を途中下車して、日曜日のルンピニ公園に寄ってみた。
  ガイドブックなどには「都会のオアシス」などと書かれていて、特に「乾季」のこの時期は、市民の憩いの場となっている様子である。この日も、家族連れなどで大変にぎわっていた。
 ここも春節と何らかの関係があるのだろうか?特設ステージなどが設けられていて、夜には催し物があるようである。
  また、催し物のスポンサー企業のテントや飲食物を扱うテントなども並べられていた。公園内には有料のトイレもあるのだが、それでも不足したときの事を考えてか、バス式のトイレも何台か園内に駐車されているのを見かけた。
  ここルンピニ公園には、その催し物とは全く関係がないのだが、「青空トレーニング場」があり、前回来たときに確認済みである。「まだ、あるかな?」と思って探したら、健在でした。
  前回来たときは、屋外で屋根などはないため、ウエイト等はかなり錆を吹いていたが、マシンやダンベル等はさび止めの意味も含めて、黄緑色のペイントがされていた。
  それと、バイクなどの簡単な有酸素系のマシンなどは前回なかったような気がするが、通りに面したところに数台置かれていた。
  バンコク市民にとって、それこそ気楽にトレーニングができる施設となっている。
  また、園内には池などもあって、足こぎ用のボートなども貸し出されている。この日も、お父さんと子供が楽しそうにボートをこいでいるのを見かけることができた。
  ある親子(お父さんと娘さん)がこいでいるボートが、私がいる岸のほうに近付いてくるので、ちょっと見ていると、何かを追いかけている様子である。
  最初は「魚かな?」とも思ったが、ちょっと様子が違う。鼻の部分がえらく長いような感じがしたので、「いくらなんでもワニじゃないよな。」なんて思っていると、そのなぞの生物は親子がこぐボートに追われて、とうとう岸までやってきてしまった。
  トカゲであった。体長は優に1mは超えている。長い舌をペロペロさせて、岸の芝生の上ノシノシと這い上がってきた。そばの木陰で座って涼んでいたオバちゃんは、気負うこともなく「シッ、シッ、あっち行け!」と手で追い払っていたのを見て感心してしまった。私だったら一目散に逃げていたのは確実である。

 少し公園内の道を歩いていると、歓声が聞こえてきたので、そちらのほうに行ってみると、セパタクローのコートがあり、大人たちがゲームに興じていた。周りの芝生に腰を下ろして、見学している人も結構いる。
  コートもその周りの芝もちょうど日陰になっているので、うってつけの場所である。
  私も腰を下ろし、しばらくゲームを見ていたが、みんな器用にボールをけるものである。「ける」ということでムエタイと何か関係があるのかなとも思ったが、どうやら、あまり関係はなさそうだ。
  この日は、本当に雲ひとつない快晴である。ひなたは確実に30度以上あるが、湿度がそんなに高くないようなので、日陰であればゆっくりと休むことができる。ござを引いて昼寝をしているカップルもたくさんいたし、手弁当を持ってきて楽しく食事をしている家族連れも多かった。
  公園を一通り回ったので、地下鉄のルンピニ駅のある出口のほうに向かった。
  一般の屋台は公園内では営業はできないが、公園の周りや、入り口付近では結構屋台が出ている。
  公園の出口を出ると屋台が3台ほど出ていた。大きなクーラーに氷を入れて飲み物を売っている屋台があったので、上のほうにあったチャンビールの缶(320ml)を「冷えているかな?」と触っていると、下のほうから冷え冷えの缶を探して差し出してくれた。(30バーツ、約102円)
  また、となりの屋台ではイカのげぞの串焼きを焼いていて、いい匂いが漂ってくる。もうこうなったらビールとセットにするしかないのだ。焼き立てを3本買った。(15バーツ)買った。
  そこは公園外であったが、芝生があり、日陰を与えてくれるような大きな木も植わっていた。日陰に腰を下ろし、冷えた缶ビールでのどを潤し、イカのげそ焼きをパクつき「幸せ、幸せ」などと思っていると、いつの間にかウトウトしてしまった。



 

青空トレーニング場。訪れたのは日曜日の午後で、6、7人の人が汗を流していた。小学校低学年くらいの女の子も公園の遊具感覚で遊んでいた。



「オバちゃんVSオオトカゲ」の試合は、必殺技「シッ、シッ、 あっち行け!」攻撃により、オバちゃんの圧倒的勝利に終わる。



セパタクローのコート。プレーをしていたのはおじさんたち。でも、みなさん器用にボールをけっていました。



公園内にはもちろん公衆トイレは備わっているのだが、この日はイベントがあったせいか臨時の公衆トイレが出現。バス形式の公衆トイレは日本ではお目にかかったことがない。



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