インドシナ半島フィットネス紀行/日記 - ミャンマーフィットネス紀行/日記
ミャンマー交通事情
空港からタクシーに乗って宿まで向かったわけだが、走り出して5分もしないうちに何かちょっと違和感を覚えた。それは、今まで訪れたベトナム、カンボジア、そしてタイとかなり交通状況が違っていたのである。もちろん、道路の舗装がデコボコで非常に走りづらいとか、走っている車がボロボロでお話にならないというのではなく、東南アジアに特有の二輪車が「ほとんど」、いや、「全く」と言ってよいほど走っていなかった。ホテルまでは、タクシーで30程かかっているが、その間、二輪車を見たのは2回だけで、そのうちの1台は警察官風の人が乗っていた。
このような状況は東南アジアの他の国ではありえないわけで、もちろん国によって多少の交通事情は異なるが、ベトナムあたりでは車よりもバイクの方が確実に多い。また、タイヤカンボジアで見られる3輪車のトゥクトゥクも全く存在していなかった。
つまり、道路は自動車専用道路となっていた。(自転車も見なかったような気がするが、ちょっとその辺は記憶も曖昧)どう考えても規制されているのは明らかで、「なぜだろう?」と思いちょっと調べてみると、規制はヤンゴンだけのようで、他の都市では市民の日常の足となっているところも多いようである。
それから、その「規制」には、バイクのみならず「自転車」も含まれているとのことだ。ただ、新聞配達などの職種によっては許可を得て自転車を使用しているケースもあるようだ。そして、その規制の理由なのだが、「鈴木恵子のブログ」には以下のように記していた。
「ミャンマーのヤンゴンにバイクがない理由:遅れてきた経済発展のためなんて想像で描いたが、実は別の理由があることがわかった。
一緒に出張した同僚が、政府高官の息子がバイクを運転していて事故にあい、命をなくした。そこで親が、バイクなんて危ない代物は即刻禁止すべきと、ヤンゴン中から駆除したというのだ。ふーん、たかが1件の事故でそんなことができるのかと感心して、ミャンマー人に聞いた。
それにはもう一つ話があって、政府のナンバー2の乗った車の前にバイクが蛇行して運転を妨げた。それに怒り、バイクを締め出したというのだ。こちらが真相だとしたらもっとすごい。さすが独裁国家は何でもできる。
これには後日談がある。運転していたのは、若いイギリス人だった。彼は今、ブリティッシュ・カウンシル、英国の国際文化交流基金の理事で、ミャンマーの国家予算に大きなインパクトを持つ立場にいるそうだ。まあその英国人もミャンマーが好きでずっといるのだからどっちもどっちというところか。」
まあ、個人のブログなので真偽の方は定かではないのだが、ヤンゴンあたりの大都市でほとんど走っていないということは、特別の事情があるのだろう。
他のサイトでは「ベトナムのようにはしたくないため」という文も見られた。まあ、ちょっと分からなくもないが…。
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