近年、アジアからの訪日旅行客が増えている。まあ、根本には経済成長で所得が増えて生活に余裕ができたことがあるが、日本を訪れる際の査証(visa)
の大幅な緩和があることもアジアの国々からの観光客の増加にかなり大きく影響している。つまり、そのことによって日本はかなり「行きやすい国」になったわけである。
さて、今回のフィットネス紀行の目的地であるベトナム、カンボジア、タイ、そしてミャンマーを訪れるときの査証について書いてみたいと思う。ミャンマー以外は訪れてはいるのだが、私の記憶に残っているのは「タイは1ヶ月以内の観光であればビザは不要」ということだけで、ベトナム、カンボジアにいたっては「前回はどうだったけ?」という感じで全く記憶にはない。
■ ベトナム ■
ベトナムの場合「15日以内の観光であればビザが不要」なので、おそらく日本人が観光で訪れる場合はそのほとんどはビザを事前に取得する必要はないと思われる。今回のフィットネス紀行では、ベトナムの滞在は12日間なので「じゃあ、ビザを取らなくてもいいんだ」とちょっと安心したのだが、それには条件が付いていて「往復の航空券を有すること」とある。そこで「さて、困った!」となってしまった。
どういうことかというと、フィリピンのマニラでの乗り換えで羽田から空路でホーチミンに入るわけだが、ベトナムからは次の予定地であるカンボジアのプノンペンにはバスで移動する予定でいる。チケットは現地で簡単に手に入ることも調べて分かっている。つまり、当然、ベトナムから出国するときの航空券はないことになる。
まあ、次の訪問国のプノンペンからタイのバンコクへは飛行機を利用し、その予約書は必ず持っていくつもりでいるので、ベトナムから出国する航空券ではないが「まあ、それを見せれば大丈夫だろう」とも思ったのだが、こればかりは何があるかわからない。万が一でも、入国時に「プノンペンからの航空券の予約書ではダメだ!ベトナムから出国を示す航空券がないので入国を許可しない!」なんて言われたら最悪である。今回の旅行がダメになりかねないのでそれだけは避けたかった。よって「仕方がない、事前に取っておくか!」となったわけである。
そこでネットで調べてみると、ビザを取得する方法は以下の2通りになる。
1. 東京の大使館、または大阪にある領事館に赴き申請をする。
2. 東京の大使館、または大阪にある領事館に郵送で申請書、パスポート、ならびに申請費用を送る。
最初は「大使館に赴いても1時間少しの所要時間なので申請に行って、帰りに久し振りに原宿あたりにでも寄って少しブラブラしてこようかな〜」とも思ったのだが、結局は「やっぱり面倒くさいや」となってしまって郵送で申請することにした。準備するものは以下となる。
・申請書:ウエブ上で所定事項を記入しプリントアウト
・パスポート
・写真1枚
・申請料:6,500円
・送料着払い用の宅配便の伝票
以上を現金書留で送ることになる。
申請書の書き方は、ネットで調べれば過去に申請した人のブログなどの記事を参考にしながら行ったのでそれほど手数はかからなかった。ただ、個人的に一番不安に思ったのは、パスポートが宅配便で返却されることである。
まあ、まれなケースだとは思うが、過去に宅配便を配達している人が「配るのが面倒くさいて…」などと言って荷物を投棄するケースをニュースなどで何回か耳にしている。もし、パスポート(この1月に有効期限10年のものを取得したばかり)が返却されなければ、いろいろと準備を進めてきたものが全て無駄になってしまうケースも十分に考えられる。だから、ちょっと一抹の不安ではあったが、結局は「まあ、大丈夫だろう」という感じで必要なものを現金書留用の封筒に入れて郵便局に向かった次第。
結果は、申請してから10日ほどで手元に届いたので「めでたし、めでたし」と言ったところではある。これで何とか最低でもベトナムまでは行けそうだ。
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