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トッピクス - 旅に出よう - 国内・自転車旅行

 

 

 

 今回の旅行中には1日ごとにノートも取っているだろうし、白地図を用いてその日走ったルートを赤ペンで塗っていると思うのだが、それがどうしても見つからない。よって、ルートは多少正確性に欠ける部分はあるとは思うが、大きくは外れていないはず。

 さて、2日目は、昨日通って来た道をそのまま南下し、山中湖を過ぎたあたりから御殿場を目指した。そして、御殿場からは国道ではなく県道の足軽街道を走り、足柄峠を超えて小田原市に入っている。それからはひたすら伊豆半島を海岸線に沿って走っている。

 実は2日目、午後あたりから少し寒気がしてきた。「旅のしょっぱなからまいったな〜」と思いながら、「長旅なので無理しても…」と近場のユースホステルを探した。もう、場所がどこなのかも覚えていないのだが、2点ほど印象に残っていることがある。

 まず1つ目、そのユースはお寺であったこと。そして、住職の奥さんはアメリカ人(アクセントが米語であった)ことである。ちょっとこんなことを書くと不謹慎かもしれないが、非常に日本人好みの人であった。というのは、顔立ちは、目もブルーで鼻筋も通ってチャーミングだったし、身長はアメリカ人にしては低く、おそらく160p前後くらいだったように記憶している。あまり高すぎるとね…。

 私は、ちょっと具合が悪いので早めにチェックインしたい旨を伝えると、快諾してくれた。そして、荷物を部屋に運ぶと、念のために近場の内科の病院を受診した。

 「旅をしているので早めに治したい」と先生に伝えると、これも今でもはっきりと覚えているのだが、「じゃあ、注射をしておきましょう。注射は大丈夫ですか?」と聞かれたので、「ええ、大丈夫です。」と即答をした。

 小学生くらいのときに、抜歯をするので歯茎に注射を打ってもらって気分が悪くなった経験はあるが、それ以外は特に注射で気分を悪くした記憶がなかった。献血だって率先して行っていた方だ。

 先生は看護婦さんに「じゃあ、…の注射を用意して」と声を掛け、しばらくすると看護婦さんが「はい、先生」と言う感じで先生に差し出した注射器を見て呼吸が止まってしまった。

 「なんなんだこの太さは!これは人間用ではなく馬用なのでは?」と思ってしまうほど今までに見たこともないような太さの注射器なのである。今さら、「先生、ちょっと待ってください」とも言えないので、無抵抗のまま腕の静脈に針が刺されたが、とても直視できる状況ではなかった。

 先生が「はい、終わりました」というので、「ありがとうございました!」と立ちあがったのだが、血の気が引いていくのがはっきりと分かった。それでも、何とか会計を済ませ病院から外に出たのだが、どうしても横になりたくしばらく近くにあったベンチに横にならざるを得なかった。誠に情けない次第である。

 その甲斐があってか、翌日にはかなり体調も回復していたので再びサドルにまたがった。その日も海岸線に近いユースに宿泊しているが、どこのユースに泊まったのかは全く記憶にない。ただ、一つだけ覚えているのは、お風呂はそのユースのではなく、入浴券をもらって海岸に近いところにある温泉を利用した。

 「今でもあるのかな?」とちょっとネットで調べてみたが、それらしきものは両方とも検索できなかった。

 

 

備考