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トッピクス - 旅に出よう - 国内・自転車旅行

 

 

 

 

■ 不思議な体験をした ■

 おそらく伊豆半島を走っていた時のことだと思う。海岸線には道路を通すためにトンネルも結構あるが、長さ的にはそれほどでもないように思われる。よって、内陸部だと思うのだが、長さ的にはトンネルの入り口にさしかかった時に出口が奥の方にポツンと見えたので400〜500mはあっただろうか。(もしかしたら天城トンネルという可能性も無きにしも非ずであるが、そうすると伊豆半島を海岸線に走ったということは全くの私の勘違いになる恐れがある。河津七滝ループ今日から北上した可能性も大きい)山間のトンネルで、自動車の通行など全くなくトンネルを走っているのは私ひとりであった。

 中に入ってしばらくすると、子供たちの遊び声が聞こえてきた。最初は「トンネルの出口付近で何人かの子供たちが遊んでいるのだな」くらいにした考えていなかった。声はだんだんと大きくなっていったが、しばらくすると聞こえなくなってしまった。それほど気にすることもなく走り続けた。トンネル何には照明などはなかったように記憶している。唯一、明りと言えば出口から入ってくる光だけであった。走る分にはそれで十分であたので、ライトをつけることもなかった。走っているうちに前方の出口もだんだんと大きくなり、出口を出て「やっと抜けたか!」と解放感に浸ったのだが、「あれっ、そう言えばあの子供たちはどこへいったのだろう?」とふと思わずにはいられなかった。

 道の右側は谷になり、左側は山の斜面が続いていたので、隠れるところは一つもなかったし、車に乗り込んで走り去った様子もなかったのである。

 

■ ひたすら南下 ■

 伊豆半島を一周してからはひたすら海岸線に沿うようにして南下していった。静岡県の掛川では大学時代の友人の家にお世話になった。また、浜名湖では浜名湖ユースホステルに宿泊した。

 恐らく、当初からこのユースホステルに宿泊するつもりでいたと思う。今でもよく覚えているのだが、この日は小雨混じりの天気で気温もかなり低かった。身体も冷やしてしまい、「早く暖を取りたい!」という気持ちでユースホステルに到着し受付を済ませた。

 それで何が一番印象に残っているかと言うと、ここのユースホステルには暖炉があった。それも、壁の中に埋め込まれたものではなく、円形の独立したものであった。2階の自分の部屋に行き荷物を整理して1階に戻ると、暖炉には火が起こされていて、冷えた身体を温めたのが忘れられない。

 そして、そのすぐ脇には大きなテレビがあり、ビデオだったのかレーザーディスクあたりであったのかは定かではないのだが、BGMにするとちょうどよいくらいの心地よい音楽とシルクロードあたりの映像が流れていて、身体を温めながらその映像を鑑賞することはとても心が落ち着いたことをよく覚えている。

 「ユースホステルの正確な位置はどこだっただろう?」とネットで調べてみたが、どうやら2008年に施設の老朽化などが原因で閉鎖され、建物も壊されて現在は更地になっているようだ。非常に残念ではある。

 

 

備考