トッピクス - 旅に出よう - 国内・自転車旅行
波照間島から再び西表島に戻って2、3日過ごした。正直言うと、西表島で長居し過ぎてしまった。当初、西表島の滞在予定は1週間ほどであったが、2週間近く滞在してしまった。また、与那国島や波照間島は当初の計画には入っていなかったのかもしれない。
出発前は「富良野でラベンダーを楽しもう!」と計画していたのは覚えている。あまりにも南の島々の居心地が良すぎて、かなりのタイムオーバーとなってしまった。預かってもらっていた荷物を自転車に取り付けて、お世話になったいるもて荘の人たちに挨拶をし、石垣島行きの高速船に再び乗り込んだ。(またいつか行ってみたいな〜)
当時のいるもて荘では 「見送りダイブ」というのがあった。つまり、「行ってらっしゃい!」とか「元気でね!」と言って、見送ってくれる人が港の海に飛び込むのである。もちろん「やりたい人」だけで、全員ではない。
今回ではなく、離島へ行くときにも、よく行動を共にした人たちが見送りに来てくれたのだが、その内の3名くらいが「行ってらっしゃい!」と言ってダイブしてくれた。それで、帰島したときに「あのとき大変だったんだから!」と言うのである。
「えっ、大変って?」と話を聞いてみると、飛び込んだのは良いが、全員、「カツオノエボシ」というクラゲに刺されてしまったということである。ある人は手を、そしてある人は唇を…。「ほらっ、見てよ!」と差しだされた手をみると、見事に赤くなって腫れていた。(写真は直接本文とは関係ありません)「うわっ、痛そう〜」と言うと、「痛いに決まっているでしょ。ヒリヒリするわ!」との弁。
カツオノエボシは、大きさの方はほんの10p程度なのだが、触手が長く、その長さは数メートルに及ぶ。よって、自分の周りに触手だけがある場合はなかなか気づきづらいので非常に厄介である。場合よっては、ショック死する例も報告されているようでだ。
私も、この旅でではないが、ダイビングを終え、水面に上がったところで刺されたことがある。そのときは、当然、ウエットスーツは着用していたが、ちょうとグローブとウエットスーツの間の皮膚が露出しているところを刺された。触手がほんのちょっと触れただけだったのだが、針に刺されてから電気が走ったような刺激があったのを記憶している。
彼らによると、飛び込んでしばらくすると、誰からともなく「痛い!」「痛い!」と叫び出し、飛び込んでいない人にも手伝ってもらって、慌てて海から上がったそうである。私たちのために飛び込んで、非常に辛い思いをさせてしまった。決して、「海ほたるのときに、オレを先頭で歩かせた罰だ!」とは思わなかったが…。
石垣島からは、フェリーを乗り継いで大阪まで移動している。つまり、「石垣島→沖縄」と「沖縄→大阪」になり、単純に乗船していた時間だけでも50時間近くになる。そして、大阪では再び親戚の家に御厄介になった次第である。(大変お世話になりました)
さあ、次の目的地だが、北上して京都の敦賀へ向かっている。目的は、敦賀からフェリーに乗り北海道の小樽に入るためだ。乗船時間はおよそ20時間となる。
備考 |
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