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トッピクス - 旅に出よう - 国内・自転車旅行

 

 

 

 

 

■ キャンプ場 ■

 北海道に入る前は、テントを張るのにキャンプ場を利用したことはなかった。もちろんキャンプ場もいろいろとあったのだろうが、その場所に合わせて走ることはしなかった。よって、テントを張ったのは海岸であったり、河原であったりした。

 しかし、どこだったかは良く覚えていないのだが、恐らく北海道ではなかったように思う。陽も沈みかけてきて「早くテントを張るところを探さないと」と少し焦って自転車を漕いでいたのだが、なかなか良い場所が見つからず、完全に陽も沈んでしまった。

 ようやく、ちょっとした公園のようなところがあったので、中に入って自転車を停めてテントを張った。そして、夕食の準備に取り掛かった。ほぼワンパターンではあるが、インスタントラーメンである。周りには民家などはなく、辺りは静まり返っていた。「早く沸騰しないかな〜」とコッヘルばかりに気をとらわれ、それまであまり気がつかなかったのだが、その公園のような場所の一角に石碑みたいなものが建てられていた。高さは、私の背丈の倍はあった。「何の石碑だろう?」と懐中電灯の光を当てると、「戦没者慰霊碑」などと書いてあるではなか…。

 どうも、この手のものには非常に弱く、「霊などは非科学的だ!」と、自信を持って断言できるような私ではない。「まあ、いないとは思うのだけど、科学では解明できないものもあるだろうし…」と非常に中途半端なわけでる。

 それで、こんな石碑などを見てしまうと、「ん、今何か物音がしたような…」とビビってしまうのである。それでも空腹には勝てないので、ラーメンの準備をしていたのだが、ふと、手に持ったコッヘルに目をやると、何か白いものが浮かんでいるのである。「うわっ、何だこの白いものは!」と心臓が止まるほど驚いてしまった。それは、私が入れたキャベツだったのだ。小心者はこれだから嫌だ!

 そして、北海道入りするまでは、同じところにテントを張って連泊したことはなかったが、屈斜路湖の湖畔にある「池の湯キャンプ場」には、非常に居心地が良かったので3連泊してしまった。

 湖畔の芝生の緑もきれいだったが、何と言ってもこのキャンプ場の売りは、湖畔にある温泉に無料で入ることができることである。その無料の温泉は、本当に湖畔にあり、数メートルも歩けば屈斜路湖の水に足を浸けることができるほどであった。

 連泊したからと言って、とくにそのキャンプ場をベースにしてどこかに行ったような記憶は全くない。何をすることもなく、のんびりと過ごしてしまった。もしかしたら、屈斜路湖くらいは1周したのかもしれないが、周囲は約20キロなので、1時間もあれば事足りてしまう。唯一、このキャンプ場の難点は、ビールの自動販売機があるところまで自転車で少し漕がなければならなかったことだけである…。

 

 

■ アルバム(屈斜路湖まで)■

 

 

備考