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トッピクス-バイク・国内ツーリング

 

 

 

 私がバイクの免許を取った当時は、暴走族が社会的な問題となりマスコミなどでもかなり取り上げられた。平日の夜もそうだが、特に土曜の夜などは「集会」なるものが行われ、埠頭や高速道路のサービスエリアなどの特定な場所に何十台ものバイクが集まった。

 通常の道路でも、彼らは「信号無視」「蛇行運転」など我が物顔で道路を好き勝手に走っていた。多くのものはアクセルを「ブン、ブン、ブン、ブン」と必要以上に吹かして騒音を出し、また、中には特殊なホーンをつけて「パララ、パララ」200〜300m離れていても聞こえてくるような音を出していた。

 そういう暴走族の中には「関東連合」や「ブラックエンペラー」など、その名を全国にとどろかせるグループもあった。当然、グループ同士は時として衝突し合い、暴力事件なども起こしたものである。

 もちろん、警察関係者もただ傍観していたわけではなく、彼らの取り締まりに躍起になった。「パララ、パララ」と好き勝手に飛ばしているバイクの後を、「ウー、ウー」とサイレンを鳴らしながら追うパトカーを見かけるのもそれほど珍しいことではなかった。

 そして、その暴走族対策の一環として免許制度の改正があった。それは「小僧にはあまり大きなバイクを乗せないようにしよう」というもので、それまでは「原付、小型、自動二輪」と3つの区分にあったものが、「原付、小型、中型自動二輪、大型自動二輪」と4つの区分に改正されたのである。

 改正前の「自動二輪」であれば全てのバイクに乗ることができたものが、「中型自動二輪」は400cc以下のバイク、「大型自動二輪」は400ccを超えるバイクの2つの区分になってしまった。そして「大型自動二輪」は、当時は教習所での講習はなく、自動車免許試験場にいって実地試験を受けなければならなかった。

 しかも、、私の記憶が間違いでなければ、免許を持たないものがいきなり「大型自動二輪」の試験を受けることはできず、まず小型や中型の免許を取ってからでなければならなかったはずである。

 学校側も「問題を起こされては困る!」ということで、私の通った高校は公立であったので問題なかったが、私立の高校の中には「バイクの免許取得禁止」というところも珍しくはなかった。

 私は高校1年生のときに中型二輪車の免許を取り、バイクなども改造もせず、服装だって通常のライダーのような格好で乗っていたが、近所の人からは「集会とかにも行くの?」などと聞かれ、「若者のバイク=暴走族」のように一緒くたに見られるようなところがあった。「なめねこ」が流行ったのも当時だったような気がする。「なめんなよ!ニャー」

 

備考