トッピクス-バイク・国内ツーリング
・今から考えると…
初めて海外旅行に出たのが大学2年生の時である。その翌年の3年生の夏休みにはバイクの国内ツーリングに出ている。今から考えると「よくそんな金があったな〜?」と少し首をかしげたくなる。
平日はクラブ活動があったのでバイトなどしている暇は全くなかった。2年生の冬休み明けくらいから月に6日ほど土日を利用してバイトをしていたが、長期の夏休みは結果的に4回のうち3回は旅行に出てしまっている。あと、多少まとめてやれるとしたら、冬と春の休みぐらいだが、日にち的にはかなり限られていたはずである。
バイトで思い出したが、確か2年生の冬休みだったと思う、アルバイトの情報誌で「夜間、アクセサリー製作助手求む!」というのを見つけた。確か時給は1,000円くらいだっと記憶している。夜の11時くらいから朝の8時くらいまでの仕事で、七宝焼きのブローチを製作する助手をした。
助手は私一人でプロの製作者と私の二人だけの作業であった。作業自体は、釜からブローチを出し入れしたり、焼き上がったものを袋詰めしたりとそれほど難しいものではなかった。本来なら寝ずに作業を取らなければならないところだろうが、プロの人が「ちょっと仮眠取ろうよ!」と言ってくれ、毎日2時間ほど取らせてもらっていたし、その分は時給としてカウントされていたのでとても助かった。
本来なら、その冬休みだけのバイトで終わりだったが、「平日の土日空いているのなら販売の方も手伝ってくれないか?」と誘われ、土日のアルバイトはアクセサリーの販売を行っていた。
扱っているものは結構多岐にわたっていた。いわゆるペンダント、イヤリング、ブローチなどのアクセサリー類から、セーター、T-シャツなどの衣類。また、お財布やタバコ入れなどの皮革製品もあった。
それで、今でも「悪いことをしたな〜」と忘れられないことがある。皮革製品やペンダントなどのアクセサリーには名前などを入れるサービスも無料で行っていた。皮の場合はニクロム線を熱したものを皮に当てて焼くわけだからそれほど難しくないのだが、金属に文字を「書く」というよりは「削っていく」のはとても難しかった。
ルーターという機械で金属を削ってアルファベットなどを入れていくことになる。左手にペンダントを、そして右手にルーターを持って作業をするのだが、金属にルーターの先を当てて文字を削っているとき、何が原因なのだか分からないが、いきなりルーターがはねられてしまうことがある。もちろんそのようなときは、当然、文字はきれいには削られない。かといって、「失敗したから別ので…」というようなことができるわけがない。
「こんな感じです!」と見せると、明らかに相手は怪訝そうな表情になっているのだが、とても「いいですか?」などと相手の了解を得ることはできないので、即行で袋に入れて渡すハメになる。今から思いだしても「悪いことをしてしまったな〜」と反省しきりである。ゴメンナサイ!
話は少しそれてしまったが、よくよく思い出してみると、バイト代の他に食事代を結構節約していたような気がする。毎日通学するときは、母親から昼食代をもらっていた。それをなるべく節約したのである。
部活で身体も結構動かしていたので、昼食を「抜く」ということはなかなかできなかった。そうすると「なるべく安価なものを食べる」というのは鉄則だが、それ以外に大幅に食費を浮かせる方法としては、家からバナナやリンゴ、食パンなどを持ち出し、プラスして生協などでおにぎりを買って食事とした。また、ときには、インスタントラーメンなどを持ちだして、大学の近くのアパートに住むんでいる友達のところにお邪魔してそのラーメンを調理するわけである。
さすがに、「何も入っていないラーメンじゃかわいそうだ!」と思ったのだろう。「冷蔵庫にキャベツがあるから」とか「卵、使っていいぞ!」とよく救いの手を差し伸べてくれた。持つべきものは友、いや食費を浮かせるときは友であった。
備考 |
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