トッピクス-バイク・国内ツーリング
「バイク遍歴」などというちょっと大袈裟なタイトルにしてしまったが、そんなに何台ものバイクを乗り継いできたわけではない。まあ、社会人になってからも乗るのを止めていなかったらきっと違う結果にはなっていたはずである。もう、何十年も乗っていない。たまに「ギアのペダルってどっち側にあったけ?」と思いだせないほど…。
■Honda CB250T■
私の人生で最初のバイク。中型免許を持っていたので400ccのバイクまでは乗れたが、おそらく「車検がないから経済的に楽」ということで250ccにしたのだと思う。
現在の状況は分からないが、私が高校生の時、上野は「バイクの町」というイメージがあった。バイクを販売する店が何店舗も軒を連ね、店舗の前にホンダ、カワサキ、ヤマハ、スズキなどといった国産メーカーをはじめ、BMW、ハーレー、ドカティといったいわゆる「外車」も展示販売されていた。新車の販売ももちろん多かったと思うが、当時の上野は中古車の販売の方が圧倒的に多かったように記憶している。
「どうせ購入するのなら、たくさんの中から選びたい!」と思い、友達とわざわざ上野まで出かけて行って中古を購入した次第である。
高校生の頃は、月に2回は日曜日を利用して山梨や神奈川、または静岡方面にツーリングに出かけた。友達と行くこともあったが、ソロでのツーリングの方が多かったような気がする。特に部活動はしていなかったので、「高校時代=バイク」と言う印象が強い。
■Honda CB550F■
高校2年生の夏に大型自動二輪の試験に合格し、2台目の愛車となったのがホンダのCB55F。中古の550cc、4気筒のバイクである。「さて、どこで購入しただろう?」と思いだしてみるが、記憶が定かではない。また上野まで行ったのであろうか?
この当時は、ホンダやカワサキなどの国内のメーカーは750ccまでしか国内販売ができなかった。一部の販売店では「逆輸入」といって、一度海外に輸出した900ccとか1000ccの750cc超のバイクを輸入して販売しているところもあったが、もちろん高校生などにはとても手が出せるものではなかった。
よって、そういう一部のバイクを除いては750ccが最も排気量の大きなバイクとなり、750ccという排気量から「ナナハン」とよく呼ばれていた。「ナナハンライダー」という漫画も流行り、個人的にはコミック誌はそれほど興味がなかったが、この「ナナハンライダー」だけは毎週楽しみにして読んだものである。
それで、今から振り返ると「せっかく大型自動二輪の免許を取ったのだからナナハンを買っても良かったのでは?」と思ってしまうのだが、多分、「次の楽しみに」という思いがあったのかもしれない。高校を卒業して、友達と2人で九州までのツーリングに出かけた思い出のバイクでもある。
大学生になりこのバイクで通学していたが、学園祭のときに帰宅しようと停めてあった場所まで向かうと、横転してタンクやマフラーなどがボコボコになっていた。どこからともなく「どこかの大学の少林寺拳法部の数人が蹴っていた」という噂が伝わってきたが、すでに後の祭りであった。ヒドスギル!
■ Yamaha XJ750J ■
さて、3台目の愛車でやっと「ナナハン」を購入した次第である。前のCB55Fは、ボコボコ事件後しばらくは乗っていたと思うのだが、「どうせなら」ということで新車を購入してしまった。しかし、今から考えても「そんなお金どこにあったのだろう?」と首をかしげたくなる。警察のお世話になるようなことはやっていなかったと思うのだが…。
このバイク、実は現物を見ないで買ってしまった。「ヤマハから今度、新車が出るんですよ!」とたまたま近所のバイク店を訪れたときに、店長さんからパンフレットを渡された。
私の記憶違いでなければ、パンフレットには「日本初」と言う文字があって、メーターの部分でガソリンの量、バッテリー液の量、またはサイドスタンドの出し忘れなどをチェックする機能が付いているということなのである。それで、この「日本初」と言う文字が非常に気にいってしまい、「じゃあ、ください!」と注文をしてしまった次第である。750cc、4気筒、BMWと同じシャフトドライブであった。
でも、正直言うとあまり人気があるバイクではなかった。この姉妹車でXJ750Eというバイクが販売されていたが、そちらの方がはるかに人気があったように思う。
学生時代は通学の関係もあったのでずっと所有していたが、社会人になってからはその必要性もなくなり、極端に乗る機会が減っていった。高校時代の友人が、やはり大型自動二輪の免許を取ったので「乗らないのなら売ってくれないか?!」と言われ、私の手を離れていった次第である。
備考 |
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