■ 一体何をしていたのだろう？ ■

　「成田-ハワイ」間の航空会社は、もうどこを利用したかは思い出せないのだが、アメリカ系の航空会社だったような気がする。そして、ホノルルではワイキキビーチから歩いて数分のところにあるユースホステルに宿泊した。部屋はドミトリー形式で、2段ベッドが3つから4つくらい置かれていたように記憶している。

　さて、ここワイキキでの行動だが、写真を撮っていないということもあって何をしたのだかほとんど思い出せない。

　「4日間も滞在しているのだから、どこか観光地を訪れているはずだ！」と何とか絞りだそうとするのだが、ほとんど滴り落ちない。ビーチを歩いたのは記憶にあるのだが、海水には浸かっていないと思う。「いくらなんでも、ダイアモンドヘッドくらいは訪れているはず」と思っているのだが、それさえも確信が持てない。「どこかでラーメンを食べたのは確かだ！」とこのようなものばかりなのは非常に情けない次第である。

　このようにしてだらだらと4日間が過ぎ、タヒチに向かう日がやってきた。「現在はどうなっているのだろう？」とネットで調べてみると、現在も週1便でハワイアン航空のフライトがあるようだ。ホノルル発が毎週土曜日の16：35で、パペーテ着は同日の22：30となっている。およそ6時間のフライトである。

　フライト時間は、おそらく私が利用したときのものとそれほどの違いはないように思うが、曜日に関しては「あれっ、土曜日だったかな？」というよりは、なぜだか「金曜日だったはずだ！」とちょっと確信みたいなものがあったりする。

　それから、出発時刻に関しては、これはちょっとあやふやになってくる。ただ、夜で、陽が完全に沈んでいたことだけは確かなので、「16：35よりは遅かったのでは…」などと思っている次第である。記憶がいろいろと曖昧な中、「陽が完全に沈んでいたことだけは確かなので」としたのは、私の便がタヒチに向かうべくホノルル国際空港を離陸した際に、ふと窓に視線を移したときのことであった。おそらくワイキキあたりだと思うのだが、ものすごくきれいな夜景が目に飛び込んできてとても感動したのは今でも忘れられない。