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トッピクス - 旅に出よう - 海外(その5)

 

 

 

・島での4日間

 

 

■ 島での4日間 ■

 奥さんに挨拶をすると、ご主人が「バンガローに案内するから」と言って一緒に外へ出た。メインの建物に一番近いバンガローには先客がいるようで、私はその次のバンガローに案内された。まあ、いずれにしてもメインの建物からは目と鼻の先で、こちらの方が波打ち際に少し近かった。

 バンガローの数は全部で5、6棟くらいだったように記憶している。旅行シーズンでなかったためか、私が滞在しているときは全てのバンガローが埋まることはなく、もう一つ別のバンガローに別のお客さんが滞在するくらいであった。

 そのバンガローだが、おそらくどのバンガローもほぼ同じ大きさだったように記憶している。6畳ほどのベッドルームの他にトイレとシャワーが備わっていて、一人には十分すぎるくらいの広さである。目の前にはランギロア環礁の静かで美しい内海が広がり、バンガローのデッキからでも魚が泳いでいるのが分かった。

 宿泊初日にデッキからしばらく波打ち際を見ていると、50pは超えているとみられる大きなアジ系の魚が泳いでいるのが目に入ってきた。するとその魚を大きな魚が追いかけているのである。一目でサメと分かった。1mは優に超えている。

 私は、その夜ご主人に「サメがいたけど大丈夫なの?」と聞くと、「サメくらいよく来るよ。問題ない。今まで噛まれた人はいないよ!」との返事であった。しかし、私は「今まで大丈夫だからと言って、これからも大丈夫とは限らない」と滞在中は海水に足を浸けることすらしなかったのである。これだから小心者は困る!

 「さて、一体4日間何をしていたのだろう?」と首をかしげたくなるほど4日間の自分の行動が思い出せない。ここランギロア島はスキューバダイバーにとっては憧れの地で、かなりの確率でマンタやサメ、またはイルカと言った大物に遭遇するようだ。私が訪れたときに、そのような認識があったかどうかは定かでないのだが、ダイビングは1度も行っていない。

 ただ、島の西端には一度訪れていることは覚えている。そこにはアヴァトル・パスという海水の通り道があり、潮の満ち引きがあるときは勢いよく海水が環礁の中や外へ出入りするのが分かり、まるで川のようであった。

 そして、食事だが、バンガローの周りにはお店などはないので、必然的に食事はバンガローのメインの建物ですることになる。宿泊費も朝食と夕食は込みであったように記憶しているが、「昼食はどうしたのだろう?」などと思ってしまう。

 何を食べたかもほとんど覚えていないのだが、後半の2日間は奥さんがパペーテに行ってしまったので、ご主人が料理してくれた。新鮮なカツオは簡単に手に入るようで、刺身とそれを利用したサラダを食べたことだけは不思議と記憶に残っているのである。そして、私は奥さんが戻ってくるのと入れ換えに、私はボラボラ島行きの飛行機に乗った次第である。

(※私の訪れた島だが、最初は「アヴァルト島」という名称を用いていたが、どうも「ランギロア島」と言う名称の方を用いられることの方が圧倒的に多いようなので、変更をしている。)

 

 

備考