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■サステイナブル■

 特にここ数年、テレビや新聞などのマスコミで「サステイナブル」という言葉がよく使われるようになってきている。英語の「sustainable」が語源で、「支持できる」とか「持続可能な」という意味があり、「サステイナブル(な)社会」などという言葉を盛んに耳にする。

 「サステイナブル(な)社会」とは「持続可能な社会」ということを表し、 50年後、100年後の日本が持続して成長していくにはこれからどのようにしていくべきかということ問われていて、環境問題、エネルギー問題、財政問題など色々な分野で盛んに議論がなされている。

 さて、「フィットネスの分野でもサステイナブルという言葉が使えるのでは?」と、ふと頭に浮かんだ。それは、もちろん「これから先の日本」などというスパンではなく、「1個人としてのこれから」である。それで、ちょっと考えてみた。

 

■運動の5つの要素■

 私は運動には以下の5つの要素があると考えている。

【筋 力】

 筋力、つまり「筋が収縮する力」で、重い負荷に対して瞬発的に収縮する「瞬発的筋力」とその収縮を持続的に行える「持久的筋力」の2つに分けることができる。

 瞬発的筋力は、いわゆるベンチプレスなどでどのくらいの重さが持ちあげることができるのかなどで計ることができる。それに対して持久的筋力は、筋トレ系のスタジオレッスンなどにもあるが、それほど重くない負荷を繰り返して持ち上げたりすることで計ることができる。また、特にバーベルやダンベルなどの負荷を用いなくても、「走る」や「泳ぐ」などの動作を続けることも持久的筋力な要素は含まれてくる。

 

【心肺持久力】

 「走る」「泳ぐ」などの有酸素運動を続けられる持久力になる。また、ボクササイズなどでパンチなどを打ち続けられる力もこれに入る。

 

【柔軟性】

 関節の可動域の大きさのこと。特にエクササイズでは以下の関節の柔軟性が問われる。

 ・肩関節:水泳、ヨガ、など。

 ・股関節:格闘技系の蹴りの動作、バレエ、ヨガ、など。

 ・椎間関節:バレエ、ヨガ、など。

 

【バランス力】

 特にインナーマッスルを中心として、その他は柔軟性など色々な要素が組み合わさって生まれる力。

 

【俊敏性】

 バランス力同様、筋力や柔軟性などの色々な要素が組み合わさって生まれる力。

 

 

■サステイナブル・トレーニング■

 さて、本題に入っていこうと思う。「サステイナブル・トレーニング」とは、「持続可能なトレーニング(運動)」と言うことになる。「持続可能な」とは、あえてここで説明するまでもないと思うが、「ずっと続けていける」ということで、「いつまで?」と問われれば、「できるだけ長く」ということになり、私の場合は「死ぬ直前まで」ということになる。

 20年、30年と同じようにトレーニングしていくことが可能であろうか?まあ、負荷が非常に軽ければ十分にその可能性はある。

 例えば30歳のときに、「よし、これから毎日、腹筋10回、腕立て10回、スクワットを10回ずつ行っていこう!」と目標を立てたとき、内容的にはそれほど負荷が重いわけではないので、十分に、60歳、いや70歳まで続けていける可能性はある。

 しかし、30歳にしてすでに、筋トレやランニング、または水泳など何でもよいのだが、ある程度追い込んで行っていた場合、それを60歳、70歳になるまで続けるのはどう考えても無理である。歳を取るにつれてだんだんと運動の負荷は右下がりになっていく。

 特に上で挙げた運動要素のうち、「筋力」のみとか「心肺持久力」のみのように、ある1つの要素に集中してトレーニングを行ってしまうと、やはりある程度の年齢になると負荷の下がり方が大きくなるのではと考えている。

 つまり、逆を言うと、運動にかけるエネルギーを1つの要素に集中させずにいろいろな要素に分散させてやれば、もちろんそれでも歳を重ねるにつれて運動の負荷は下がっていくが、「もしかしたら負荷の下がり方も緩やかになるのでは?!」と考えている次第である。筋トレや有酸素運動にプラスして柔軟性やバランス力などを付けていくことは非常に良いことでもある。

 まずは、私が実行してこうと思う。すぐには答えは出せないが、20年後くらいにはその成果をお知らせすることができるはずである。では…。

 

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