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トッピクス - 旅に出よう - 海外(その3)

 

 

 

 

 

■ 宿泊したところ ■

 シンガポールでも「地球の歩き方」に載っている宿に宿泊したが、今まで宿泊した安宿とは趣を異にしていた。それはマンションの1室で、そのマンションの住人が自分の部屋の一部を宿にしていた。オーナーはインド系の女性で、おそらく1室を男性用、もう1室を女性用としていたと思われる。

 私は、もちろん男性用の部屋に宿泊したが、2段ベッドが3つほど置かれていたように記憶している。そして、オーナーがインド系だからかどうかは定かでないが、宿泊していた人もほとんどインド系の人だったと思う。

 今でも鮮明に記憶に残っていることがある。宿泊していた部屋のドアのロックだが、いわゆるドアノブに付いているボッチ(?)をプッシュしてドアを閉めるとかかる形になっていた。おそらく鍵穴はなかったのではないかと思う。又は、あったとしても、オーナーが鍵を持っていなかったのではないだろうか。

 そして、事件は発生した。だれかがドアノブのボッチを押したままドアを閉めてしまったのである。部屋に誰かいれば、その人がドアノブを回せばロックは解除されるので問題はなかったが、部屋には誰もいなかった。つまり、ロックがかかって部屋には入れなくなってしまったのである。

 女性のオーナーはドアノブを回したが、もちろんドアは開くわけはない。すると「一体どうしてくれるんだ!これじゃあ、部屋に入れないではないか!」とでも言っていたのであろ、大声を上げえて嘆き悲しんだのである。宿泊客が入れ替わり立ち替わり試してみたが、ビクともしない。オーナーだけでなく私たちだってこのままでは困ってしまう。宿泊客の一人が、「大丈夫だよ!何とかなるから。そう悲しまないで!」とでも言っていたのであろう、オーナーの肩に手を掛け、さすりながら慰めていた。

 すると、別の宿泊客がドアの上を指さし何やら話している。そこには曇りガラスが貼られている長方形の窓があり、開閉が可能であった。私にはとても通れそうな幅ではなかったが、痩せている人であれば大人でも身体を通すことは可能なように思われた。

 すると一番小柄な男性が、「よし、オレがやってみよう!」と言いだしたので、オーナーは踏み台にする簡単なテーブルを用意した。その長方形の窓の開閉は非常に簡単であったが、まず頭を入れるのに非常に難儀していた。角度をいろいろと変えながら何とか首まですっぽり入ると身体を通すのはスムーズであった。

 そうなると後は着地だけで、幸いにも2段ベッドの枠につかまることができたみたいなので、何とかソフトランディングで済み、すぐにドアノブを回してロックを解除した次第である。

 オーナーの女性は「助かったわ!ありがとう。」大喜びした。宿泊していた男性陣も「やれやれ」と、それぞれのベッドに戻っていったのである。

 

■ シンガポールに関して ■

 少しシンガポールについて調べてみた。イギリス連邦加盟国の一つで63の島々で構成されている。一番大きな島はマーライオンなどのあるシンガポール島で、その他の島を合わせた総面積は、およそ東京都と同じくらいのようである。人口の75%が中国系で、マレー系が13%、インド系が8%、そしてその他として永住権を持つなどして居住している外国人のようで、いわゆる多民族国家となる。

 このように面積的には小さな国家だがウィキペディアの「シンガポール」の「軍事」には以下のような文章を見出すことができる。

「兵力は陸軍50,000、海軍9,000、空軍13,500の計72,500名。徴兵制により男子に2年間の兵役を義務付けており、兵役終了後は予備役に編入され、有事の際は総動員体制となる。2006年の軍事予算は100.5億シンガポールドルで、全歳出に占める割合は22.5パーセントである。」

 しかも「明確な仮想敵国は存在しない」とのことであるから、驚いてしまう。

 私が訪れた当時もそうであったが、シンガポールではむやみやたらとゴミを捨てたりすると罰せられる。よって、街中にはゴミやタバコの吸い殻、またはガムなどはほとんど落ちていないので、町全体が整備された公園のような感じがした。

 さて、観光だが、マーライオン以外にも蘭の植物園など多少は行ったような気がするのだが、アルバムに貼られている写真は以下の1枚だけである。 ⇒ 少し撮った角度は異なるがほぼ現在の写真

 私は、シンガポールでバンコク行きの安い航空券を購入し、帰国するべくバンコクに再び戻っている。

 

 

備考