四方山話

      

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




巨大複合施設「サイアム・パラゴン」

 BTSサイアム駅のすぐ横にある巨大複合施設。地下にはSiam Ocean Worldという東南アジアでは最大級、また室内の施設としては世界で一番大きな水族館とレストラン街、地上階は数えるのもいやになるほどの各専門店、デパート、映画館、ボーリング場、劇場などがある。
 前回の訪タイの時にはなかったが、2005年の12月に完成した模様。目立つので旅行者であれば1度は行って、みやげ話にしたいというのは誰でも思うところであろう。ただ、私の場合は、この中のフィットネスクラブの「カリフォルニア・フィットネス」を見学することが一番の目的であった。
見学と言っても中に入ったわけではなく、外からのぞいた程度。受付とその同じ階のエリアはガラス張りになっているので、ランニング用の有酸素系のマシンなどが数台あったのは分かったが、奥まで見れたわけではないので、全体的な規模がどのくらいなのかは分からなかった。おまけに、受付の写真を取ったら、ガードマンから「No picture!」と言われてしまう始末。結構、ガードが固いのである。
まー、とにかくこの「サイアム・パラゴン」はデカイです。世界で一番大きなところはどのくらいの規模なのか、どこにあるのかさっぱり分からないが、ここは5本の指に入るのではないかと勝手に想像してしまうほど、大きい、デカイ、広い。
施設の中を電動のカートが走っていて、(多分)無料で乗せてもらうことができる模様。買物袋を両手にでも提げていれば、「ちょっと出口まで頼むよ!」などと言って乗せてもらえるかもしれないが、貧乏で小心者の私はテクテクと自分の足を使って回ってみた。
「大きい、広い、デカイ、新しい、きれい」といろいろ形容詞を並べてみても、所詮はいろいろな店舗の寄せ集めになり、「ここにしかない」というと地下の「Siam Ocean World(サイアム・オーシャン・ワールド)」と言う水族館になるのではないだろうか。そこで地下2階まで足を運んでみた。
平日だというのに、すごい人ごみである。チャイニーズニューイヤー(春節)の期間に入り、中国系の商店は店を閉めていたりしてお休みを取っているので、そういう人たちが流れてきているようだ。赤いTシャツを着た人も目立つ。
入館料が450バーツ(約1,530円)で、これは結構いい値段である。100バーツも出せば最新のロードショー中の映画が観れるわけであるから、その4.5倍となる。現地の人にとってみれば、そう簡単に行けるところではない。
 さて、この水族館のメインは巨大な水槽となり、その中にはサメ、エイ、ナポレオンなどの大型の魚はもちろんだが、その他、いろいろな種類の魚が自由に泳ぎまわっている。
どのくらい大きいのかがよく分からないのだが、ちょっと他の水族館と違うかなと思われるところは、その水槽の上を、底がガラスになったボートに乗って、そのボートから下の魚が見学できるところ。(有料、200か250バーツくらいだったかな?)
と、もう1つが、その水槽でスキューバダイビングができるところにある(これも当然有料だと思うが、料金は不明)と思われるが、個人的にはさほど興味がわかない。
また、この水族館の隣には「Sanyo 4D Xventure」という立体映像の観れる映画館がある。最初、この「4D」の意味がよく分からなかった。立体映像であれば「3D」のはずだが、とりあえず見てみれば分かるか、ということでチケットを購入した。
250バーツである。しかも、上映時間はたったの15分。まー、ブツブツ言ってもしょうがない、楽しめるだけ楽しもう。
館内に通じるドアの前には箱があり、例の3D映像につきもののメガネが入っていたので、1つ取り館内に入った。
作りとしては映画館の作り。前面がスクリーンになっていて、その前には座席があるが、座席数は300席くらいだろうか。普通の映画館と比べると、大きいほうではない。
それから、普通の映画館と異なるところが、座席はひな壇みたいなところに設置されているのだが、こけると一番下まで行ってしまうだろうなというほど傾斜がきつい。
あとは、私は一番後ろの席に座ったのだが、私の席からスクリーンまではそんなに距離はなく。かなり目の前に広がっているような感じである。
観客は水族館と比べるとかなり少なく、30名いるか、いないかといったところ。しばらくすると「まもなく上映を開始します。」とのアナウンスがあり、館内の照明が落とされていった。
上映の内容は映画と同じように、ある程度の期間が過ぎると変わるようで、現在は「Now Showing,Pirates」とあり「海賊もの」を上映していた。
上映してまもなく、「4D」つまり「3D+1D」の「1D」の意味が理解できた。
大きなハチが自分の目の前に迫るシーンがあるのだが、その羽音が座っているシートの細かな振動で再現されている。
また、羽ばたきが、全席のついている特殊な器具からエアーが顔めがけて「シュッ、シュッ」と吹き付けられることによって、リアル感を出している。
そして、穴の中に落ちるシーンなどは、シートが「ガクッ」と突然下にずれるので、身体で感じ取ることができる。
観客の半分は子供だったので、あっちこっちから「キャーキャー」いう悲鳴が聞こえてきて、にぎやかでしょうがない。
15分はあっという間であったが、十分である。メガネをかけて立体映像を見ているので、30分、1時間と見続けてしまうと、ドッと疲れるような気がする。
この日は、この後、階上にある「KINOKUNIYA」に行って、ヨガとトレーニングに関する洋書を数冊購入した。
最後に、このサイアム・パラゴンについてちょっと付け加えておく。日本ではちょっとあり得ないであろうと思われるのは、衣類などを扱っているお店の隣に車が展示され販売されているのだが、それがフェラーリやランボロギーニであったりする。
買物ついでに「ちょっと、この赤のフェラーリ1台もらっていくよ。」などというふざけたやつがいたりするのかもしれない。ここバンコクでは…。
ウ・ラ・ヤ・マ・スィー
「サイアム・パラゴン」 http://www.siamparagon.co.th/2007/
「サイアム・オーシャン・ワールド」 http://www.siamoceanworld.co.th/




 

サイアム駅から撮影した巨大複合施設「サイアム・パラゴン」の正面入り口。正面はちょっとした広場になっていて噴水があったり、時折、イベントをやっているのも目にした。

 



1Fにある催事場で、この日はスワンナプーム国際空港の大きな模型が展示されていた。

 



サイアムパラゴン内の「California Fitness」。ここを写真に収めるような物好きは私しかいないと思うが、撮影はくれぐれもご注意を!



サイアム・パラゴン内にあるフェラーリ即売会場?「すみませーん、赤のフェラーリ1台、いただけますか?」



高い入場料にも関わらず多くの人でにぎわう「サイアム・オーシャン・ワールド」。特に家族づれが目立ち、海外からの観光客も結構いた。大きな水槽では子供たちが水槽に顔をペッタリくっつけて中を泳ぐ魚達に見入っている。ゆえにところどころ「鼻水」のあとが残っていたりするのである。


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