四方山話

       

タイ・マレーシア フィットネス紀行/四方山話




トホホ、ビール高し!

 タイとマレーシアは陸続きの隣国だというのに私の好物の「発酵麦芽汁」の値段が、倍近く違う。
  セブンイレブンのコンビニ比で、大瓶(640ml)がタイの「チャンビール」が38バーツ(約129円)、マレーシアの「タイガービール」6.6リンギット(約231円)であり、レストランにいたっては差もっと大きくなる。
  全く予想もしていなかった、由々しき事態である。私の場合、基本的に「飲む」というのは、食事をしながらの「飲み」であり、純粋に「飲み」だけを楽しむのは多くはない。
  クアラルンプールに着いた初日は、外で食事をしながら小瓶を1本だけ飲んだが、その日以外は、ホテル代が予算オーバーしていることもあって、セブンイレブンでビールを買って、ホテルに持ち帰って飲む羽目になってしまった。
  クアラルンプール到着、3日目くらいになると1日の行動パターンもだいたい決まってきてしまう。
  朝、8時から9時くらいに起床。ホテル代には朝食が含まれていないので、前日に買ったパンやサンドイッチを食べるか、ホテルのすぐ前にもパンを扱った屋台が出ていたので、そこで買い求めた。
  朝食後、お昼くらいまではパソコンに向かった。そして、昼食をかねてちょっと観光をする。3時くらいにホテルに戻ってパソコンに向かうが、ウトウトしてしまい「お昼寝タイム」となる。
  1時間くらい寝た後に、再びパソコンのキーボードをたたき始める。そして、フィットネスクラブのスタジオレッスンのスケジュール表で受けたいレッスンの始まる時間を確認してからホテルを出るのだが、早くて7時ちょっと前から、遅いと9時くらいからのレッスンとなる。
  ボディコンバット、ボディパンプ(各60分)を1本ずつ受けると、とてもマシンやフリーウエイトで筋トレをする気力は残っていない。筋トレを中心にする場合は、エアロかヨガ系のレッスンと組み合わせるパターンが多い。
  私が利用した「カリフォルニア・フィットネス」は平日の夜は12時まで開いている。ただ、11時も過ぎると利用者は極端に減り、チラホラ状態となる。私は11時前後にシャワーを浴びて(サウナはあったが一度も利用したことがなかった。)徒歩で5分くらいのホテルに向かうのだが、フィットネスクラブのすぐ目の前にある24時間営業の食堂に寄って夕、食を買っていた。
  惣菜とご飯を組み合わせてテイクアウトする。惣菜は12種類くらい用意されていて、いつもその中から2種類をご飯の上に乗せてもらい、発泡スチロールの容器に入れて持ち帰っていた。それで5.5から9リンギット(約192円から315円)。
  そして、ホテルのちょっと手前にセブンイレブンがあり、そこで食事には欠かせない「発酵麦芽汁」を買い求めた。
  明日にはバンコクに戻らなければならないという時、いつものようにテイクアウトの夕食を手にさげてセブンイレブンに寄ると、店内は団体旅行なのか、日本人だらけで、手に提げているカゴにビールやつまみを入れている。
  私は「何だ、何だ?」と思いながらも、つまみを並べているコーナーに向かい、「今日は何にしようか?このカッパエビセンはちょっと甘いし、さきイカも甘めの味付け。そうだ、このミックスナッツはおいしかったので、これと…。」などといってつまみを選んでいると、先ほどの日本人ご一行はいつの間にか、いなくなっていた。
  そして、店の奥の飲み物が入っている冷蔵庫に行き、いつものように一番左のアルコールが入っている扉を開けたのだが、数種類あるビールのうち、1列だけすっかりなくなっている。
  その列は、私がいつも買っている一番安い「タイガービール」のビンの列なのである。すぐに犯人が分かった。先ほどの日本人のご一行だ。彼らがオレのビールの買い占めてしまったのである!
  かくして、この日はちょっと高めのカンの「タイガービール」を買わざるを得なくなってしまった。
  「高い」と言っても数円なのだが、「ボンビー」な私には、それが非常に大きいのである。


 

セブン・イレブンで購入したタイガービールの大ビンと小ビン。



セブンイレブンでは数種類のメーカーのビールを扱っているが、日本のように1社で何種類も出しているようなことはないみたいである。左が「Skor Beer」、右は「Carlsberg Beer」


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