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スタジオエクササイズ - バレエ - バーレッスン

 

デヴェロッペ

 

 

 「デヴェロッペ(developpe)」という言葉自体には「発展する・広げる」という意味があります。片足を軸にして、もう一方の足を「スュル・ル・ク・ド・ピエ ⇒ パッセ」にし、ゆっくりと伸ばしていくパになります。バーでのレッスンやセンターでのアダージオなどでよく行われます。

 足は高く上げられれば上げられるほどきれいに見えると思うのですが、柔軟性にプラスして、グラン・バットマンのように勢いをつけることができませんので、それこそ筋力が必要になってきます。

 前のデヴェロッペで、「うわ〜、大腿四頭筋がつりそう!」と思っているのは私だけなのでしょうか?

 

 

前のデヴェロッペ≫

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第5ポジションで立つ(右足が前)

・右手はアン・バー、左手は軽くバーに添える。

※腕の動きは一例

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スュル・ル・ク・ド・ピエ

・指の裏でフロアを擦りながら、右足を前(ドゥヴァン)のスュル・ル・ク・ド・ピエを通す。

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パッセ

・さらにつま先で足の側面を沿うようにして前(ドゥヴァン)のパッセを通す。

・腕をアン・ナヴァンに。

 

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アティテュード

パッセで作った三角形の面を上に向けるように、しっかりと足をアン・ドゥオールさせながら太ももを引き上げ、前(ドゥヴァン)のアティテュードを通す。

・腕をアン・オーへ。

5

・膝の高さを維持したまま膝をまっすぐに伸ばしていく。

・アン・ドゥオールはしっかりと維持しておく。

・膝を伸ばすに従って、上半身が後傾しやすくなるので、しっかりとフロアに対して垂直に保つ。

(このパで一番つらい部分です。足を前に上げていくという動作は「股関節の屈曲」なり、高く上げていくにはかなり筋力が必要になってきます。もちろん太ももの裏のハムストリングスの筋肉群の柔軟性も要求されます。ただし、筋肉が発達していればいるほどよいというものでもないでしょう。たとえば、太ももがムキムキで、前屈なども胸がぴったり膝に着くくらいハムストリングスが非常に柔らかいボディビルダーがいたとしましょう。その人が前のデヴェロッペで足を高く上げられるかというと、おそらくできないでしょう。柔軟性と筋肉の量(この場合は足の重さ)のバランスが「前のデヴェロッペで足を高く上げられる」ようにしっかりと取れていないと上げられないと思います。ちょっと話はそれますが、かなり前に、テレビで腕立て伏せの日本チャンピオンの人を見たことがあります。腕立て伏せは、主に大胸筋上腕三頭筋を鍛えるエクササイズです。数をこなすには当然、筋力が必要です。じゃあ、この日本チャンピオンはボディビルダーのようにムキムキかというと、そうではありません。細身の人でした。彼はボディビルダーのように重い重量のベンチプレスはできないでしょうが、腕立て伏せに適した筋力と重量のバランスの持ち主なのです。ボディビルダーの場合、上半身が重すぎてそう数をこなすことはできないでしょう。前のデヴェロッペで足を高く上げることもそれと同じような気がします。

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タンデュ

・つま先をフロアに下ろして前(ドゥヴァン)のてタンデュの位置へ。

・腕はア・ラ・スゴンドへ。

・そしてスタートの第5ポジションへ戻していく。

 

横のデヴェロッペ≫

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第5ポジションで立つ(右足が前)

・右手はアン・バー、左手は軽くバーに添える。

※腕の動きは一例

2

スュル・ル・ク・ド・ピエ

・指の裏でフロアを擦りながら、右足を前(ドゥヴァン)のスュル・ル・ク・ド・ピエを通す。

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パッセ

・さらにつま先で足の側面を沿うようにして前(ドゥヴァン)のパッセを通す。

・腕をアン・ナヴァンに。

 

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4・5

・膝の高さを維持したまま膝をまっすぐに伸ばしていく。

・アン・ドゥオールはしっかりと維持しておく。

・膝を伸ばすに従って、上半身が左に傾斜しやすくなるので、しっかりとフロアに対して垂直に保つ。

・腕はつま先の方にまっすぐに伸ばしていく?

・足を横に上げていく動作は「股関節の外転」になり、中殿筋大腿筋膜張筋小殿筋が働く。その拮抗筋が股関節を内転させる筋肉群になる。いわゆる内転筋群である。つまり、横へ高く足を上げていくという動作は、外転筋群の筋力と内転筋群の柔軟性があって初めて成立する。また、筋力が必要な外転筋群が肥大しすぎていても物理的な阻害要因になるはず。

(私の場合は、まあ、ほとんどの方がそうなのかもしれませんが、もちろん内転筋群の柔軟性がそんなにあるわけではありませんが、お尻の付け根のところに詰まる感覚を強く感じます。)

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タンデュ

・つま先をフロアに下ろして横のてタンデュの位置へ。

・腕はア・ラ・スゴンドへ。

・そしてスタートの第5ポジションへ戻していく。

 

 後ろのデヴェロッペ≫

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第5ポジションで立つ(右足が前)

・右手はアン・バー、左手は軽くバーに添える。

※腕の動きは一例

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スュル・ル・ク・ド・ピエ

・指の裏でフロアを擦りながら、右足を後ろ(デリエール)のスュル・ル・ク・ド・ピエに通す。

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パッセ

・さらにつま先で足の側面を沿うようにして後ろ(デリエール)のパッセを通す。

・腕をアン・ナヴァンに。

 

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アティテュード

パッセで作った三角形の面を上に向けるように、しっかりと足をアン・ドゥオールさせながら太ももを後ろへ引き上げ、後ろ(デリエール)のアティテュードを通す。

 

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アラベスク

・膝の高さを維持したまま膝をまっすぐに伸ばしていく。

 

・アン・ドゥオールはしっかりと維持しておく。

・膝を伸ばすに従って、上半身が前傾しやすくなるが、胸はしっかりとフロアに対して垂直に保つ。

・腕は前方へ。

・足を後ろに上げていく動作は「股関節の伸展」になり、大殿筋ハムストリングスの筋肉群が働く。また、拮抗筋としては「股関節を屈曲」させる筋肉群なので、それらの柔軟性ももちろん必要だが、それよりは背中の底部にある筋肉群(いわゆる腰の筋肉)の柔軟性がないと足は高く上げることができない。特に腰多裂筋などの着き具合が大きな要因になると思われる。

(もう二十歳前のことなので大昔のことになりますが、力仕事のバイトをして腰を痛めてしまいました。つるはしなどを振り上げていましたので、無理な筋肉の着き方になり、おそらく筋肉性の腰痛になってしまったようです。それ以来の持病となっています。同じ姿勢を取るのが非常につらいのです。特に立っていることが…。30分じっと立っているのであれば、ずっと歩いていた方が楽なくらいです。とにかく腰の筋肉群が硬いのです。後ろに反らすことがほとんどできません。ですから、この「足を後ろに上げる」という動作は非常に苦手で、アラベスクなどまともな形にはなっていません。まあ、「痛い、痛い」と言いながらもずっと体は動かしてきていますし、腰痛で死ぬことはないとは思うのですが…。

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タンデュ

・つま先をフロアに下ろして後ろのタンデュの位置へ。

・腕はア・ラ・スゴンドへ。

・そしてスタートの第5ポジションへ戻していく。

 

 ・Passe Developpe Ballet Position(パッセ・デヴェロッペ、バレエポジション)

 

 

 ・Developpes Passes Devant(デヴェロッペ・パッセ・ドゥヴァン)

 

 

 【その他の投稿動画】

 ・Developpes Passes Derriere(デヴェロッペ・パッセ・デリエール)

 ・女性が解説をしながら動作

 ・Fondu Developpe(フォンドュ・デヴェロッペ)

備考