スタジオエクササイズ - バレエ
・はじめに・バレエ用語一覧表
・レッスン
はじめにしかし、今までバレエなどに全く興味がなかった中年オヤジがバレエのレッスンなどを受けようと思うであろうか?まあ、普通はない。非常にまれなケースで、数万人に一人、いや数十万に一人かもしれない。まあ、そんな数字はどうでもよいのだが…。 そもそも世の中年オヤジは「バレエは女性がやるもの」と思っているはずである。もちろん、バレエをやっている男性はたくさんいると思う。日本だけだって数十万になるかどうかは分からないが、数万いてもおかしくないはずである。 プロの熊川??という名前は、一時期テレビなどにも出ていたように思うので、まったくバレエに興味がない人でも「ああ、なんかそんな名前聞いたことあるな」くらいにはなるかもしれない。 それでも圧倒的に女性の数の方が多いはずである。もちろん、その比率など分かるはずもないのだが、10対1くらいであってもおかしくない。(実際に私が受けているクラスはそれくらい)仮に10対1だとしたら、「ボクシングは男性のスポーツ」「ベリーダンスは女性のスポーツ」と同じように、「バレエは女性がやるものだ!」という固定観念をもってしまうものである、世の中年オヤジというものは…。 さて、バリバリの中年オヤジである私が、なぜバレエのレッスンなどと言うものを受けようかと思ったかと言うと、私にはバレエのレッスンしか残っていなかったのである。 現在の私の日々のトレーニングの内容を全体で10とすると、その半分の5はスタジオのレッスン。そして、残りの5のうち4がマシンやフリーウエイトでの筋トレ、1がバイクやステッパーなどを用いた有酸素運動となる。 スタジオレッスンの内容だが、14年ほど前にエアロビクスダンスのレッスンを受け始めて以来色々なレッスンを受けてきた。ステップ台も用いたエアロ(最近はちょっと遠のいている)、ボクササイズのような格闘技系レッスン、筋持久力系レッスン、ヨガ、骨盤シェイプ系、そして隔週であるがベリーダンスも2年くらいは続けている。 「体に与える刺激を固定しない。いろいろな方向性の刺激を与える」を座右の銘にしている?ので、スタジオレッスンの方もさほど問題もなくこなせるようになると、「何か新しい刺激を!」と言うことになってくる。 かといって、現在会員になっているフィットネスクラブ外でそれを求めていくには、時間的にも、経済的にもそのような余裕はない。ということは、現在通っているフィットネスクラブで「何か新しいスタジオレッスンを」ということになる。 そして、スタジオレッスンの時間割に目をやり「どれどれ…」となったりする。「フラダンス」の文字を発見、しかし、これには全く触手が伸びない。レッスンを行っているところをたまに見たりしているが、全く汗をかきそうな動きではなく、「やっぱり受けるからには気持ち良い汗をかかなきゃ!」となってしまう。 「ヒップホップ」…もうかなり前にはなるが、2,3回ほど受けたことがあり「ちょっと、このクネクネ、カクカク系は私向きでない」と即行で断念。 「太極拳」…これも祝日のイベントなどで1,2回受けたことがあるが、受けられそうな時間にレッスンがない。 その他、フィットネスクラブ側の方でも色々と新しいレッスンを考えてくれてはいるが、まあ、あまりどれも長続きしていないのが現実。 そうすると、最後に残ったのが「バレエ」ということになる。週に何回かレッスンがあり、受けられそうな時間 帯にもある。つまり、「よしっ、バレエだ!バレエしか残っていない!」ということになってしまったのである。 よって、映画「Shall we dance?」の中で、役所広司がヒロイン役のダンスインストラクターの草刈民代を見て、「あんなきれいな人が教えているなら、おれもちょっと始めてみようかな」というようないたって不純な動機ではなく、いたって健康的なものなのである、私の場合。 いや、もっと言わせていただくと。これは挑戦である。そう、「中年オヤジの挑戦」なのである。中年オヤジも疲れ切った表情ばかり見せているだけではダメなのである。時にはカラダを張って、何か新しいことに挑戦していかなければならない!!! 記憶違いでなければ、人生初めてのバレエのレッスンは中級クラスだったように思う。初めて受ける旨を先生に伝えバーのレッスンから行うわけだが、もちろんバレエに関する知識は皆無で、バレエの時に使用するシューズに2種類あるということすら知らなかった次第。 私の頭の中には「バレエはつま先立ちをする」というイメージがあり、それで、このつま先立ちというのは「トウ・シューズでのポアント」のことなのである。ソックスでレッスンを受けている私は「そんなことして痛くないのかな?」とも思いながら、指の尖端をフロアにつけて体重をかけようとしたときに、先生が駆け寄ってくれて「指を曲げて、指の裏をフロアに着けていくの!」とアドバイスされる次第。きっと、先生の方も注意していてくれていたに違いない。あのままやっていたら「血染めのファーストレッスン」になっていたことだろう。 全くやったことがないのであるから、できないのは当然である。そう、それは誰が何と言おうと「当然」なのであり、周りで一緒に受けているベテランの人も「この人初めてなのね、きっと」くらいで、私がどのような格好で動作をしていても、中には「クスッと」吹いてしまって笑っている人が何人かいたとしても、ほとんどの人が別に私のやり方などは気にしていないのだろうが、やはり、3人くらいずつで行うセンターレッスンは、私には刺激が強すぎた。 「初心者なんだからできなくて当然」と自分に言い聞かせながらも、センターレッスンはかなり恥ずかしいものがあり、結局、同じレッスンを3,4回受けて断念してしまった。 最初、慣れるまではバーのレッスンだけ受けておけばまた結果も違ったのかもしれないが、「レッスンは丸々1本受けるもの」とか「途中で出るのは教えている人に失礼」などと柔軟性に欠けるところがあったのか、バーのレッスンだけ受けるという発想は全くなく、無理して1本受けて撃沈というわけである。 それからしばらくは「体に与える刺激を固定しない。いろいろな方向性の刺激を与える」を座右の銘も、今までに経験したこともない暴風雨にさらされて、かなり薄くなっていった次第である。 しばらくは一端挫折したバレエのことは「俺には合わない!」「やっぱり女性がやるもの!」などと考えないようにしていた。2年くらいはそのような状態が続いたのではないだろうか。スタジオで行っているレッスンも横眼でチラッと見るくらいで、なるべく視界に入れないようにしていた。 ある日、スタジオレッスンの時間割を見ていると「やさしい」の文字が付いたバレエのレッスンがあるではないか。新設のレッスンではなく前々からあるクラスだと思うが、特に今まではレッスンの内容など確認することもなかった。 そうすると、消えかけていた座右の銘の文字が、また少しずつはっきりと読めるようになってくるではないか。「やさしい」の3文字がそうさせている。 ちょっと心が動いたりするが、「前回のような経験はもうこりごりだし…」と慎重になっている自分もいたりするわけだが、「一度は挑戦しようと思ったので」と奮起し、「よし、来月から受けよう!来月からは続けるぞ!」と「来週」からではなく「来月」からと自分に言い聞かせるのである。 その「来月」の最初のレッスンで、多分「3,4回くらいは受けたことがある」旨は伝えいると思う。もちろん「3、4回」などというのは、やったうちには入らないので、「全く初めて」として見てもらった方が精神的には良い。 「やさしい」という文字がついても、バーを使ったストレッチから始まって、タンデュ、グラン・バットマン、またはロン・デ・ジャンブなどを一通り行い、センターに移ってのアダージオ、そして3人くらいずつくらいでアンシェヌマンを行うのだが、このアンシェヌマンがシャッセが中心でかなり内容が違って、精神的には多少楽だったような気がする。(と言っても、挫折したレッスンでどのようなアンシェヌマンをしたかなど全く覚えていないが…) かといって「これなら簡単、僕にも続けられる!」的なレッスンではなく、足や腕のポジション、アン・ディオールなど、基本的な注意点はレッスンのレベルとは関係なく同じになる。 このバレエ独特の構え方や姿勢を体に覚えさせるのが一苦労。「鉄は熱いうちに打て!」のように、若い時から始めていればまた別なのであろうが、カチカチに冷え切り、あちこちが錆びているオヤジ鉄になると特にである。 傍で見ていると、ただバーにつかまって立って手を横に伸ばしている(ア・ラ・スゴンド)ようにしか見えないかもしれないが、これがいろいろなことに気を使っていかなければならない。よって、「初めてで〜す」と言って入ってきて、1,2回で顔を見せなくなった人もけっこういたりする。(まあ、バレエに限らないが、特にそういう傾向が強いかもしれない、バレエは…) 私の場合も決して平坦な道のりではなく、途中で「やっぱりちょっと…」何回もくじけそうになったことはあったが、何とか現在にいたっている。 「やさしい」クラスにも多少慣れ、現在は中級のクラスを受けているが、相変わらず劣等生で、「ヘタっぴは練習しなくちゃ!」と毎日、10分から15分くらいの短い時間だが、あいているスタジオを借りてピルエットなどの練習をしているが、なかなか進歩が見られない日々が続いている次第である。悲しい…。 いや〜、まことに残念ではあるが、私のように膝を悪くしてしまった(エアロのやり過ぎで)ものにはジャンプ系の動きは非常につらい。クッション性のよいシューズを履いていても辛いのに、ソックス1枚ではなおさらである。(私、今でもバレエシューズを履かず、ソックスでやっている次第) バレエをする人であれば、グラン・ジュテのようにジャンプをする大きな動作のパは「きれいにやってみたい!」憧れると思うが、私の場合、他の人がやって「ドスン、ドスン」大きな音を立てて着地をしているのを聞くだけでも膝がむずむずしてくる。 私が会員になっているフィットネスクラブでは、フロアの端の方にストレッチスペースみたいのがあって、1pくらいの厚みのある畳2畳ほどの大きさのマットが何枚か敷いてある。そこで、ストレッチをしたり、腹筋などの筋トレをしたり、またはストレッチ・ポールなどを使用したりと、思い思いにそれぞれが利用しているのだが、私も一通り体を動かすと、そのスペースを利用している。 他に利用する人がいない場合は、ピルエットの練習をしたり、「トンベ、パドブレ、グリッサード」などの足の運びを確認したりしているときもあるのだが、マットが敷いてあってもけっこう動けるものである。 すると「スタジオ一面に敷いてあればもっと膝に負担がかからないのだが…」とバカなことを想像したりするのだが、まあ、そんなことはありえないだろう。 フィットネスクラブでバレエのレッスンを取っている女性が全員そうであるかどうかは分からないが、普通のバレエ専門に教えているスタジオに通っている女性は、最終的には舞台の上で踊りたいという目標があるはずである。舞台にはマットは敷いてないし、ということになる。 せめて、どうだろう、「膝にやさしいバレエのクラス」と言うのは…。ジャンプ系一切含めず、回転系、バランス系のパを多用。ジャンプ系を含めないからと言って決してレベルが落ちるということもないと思うが…。まあ、これもあり得ないでしょうけど…。 よし、こうなったらジャンプ系のパは一切あきらめ、回転系で勝負するしかない!苦手のピルエットを何とか克服してやろうじゃないか!ピルエットの次は、フェッテだ! 還暦を過ぎて、若い女の子の前で、さりげなくピルエットを3回転してからフェッテで数回転して、着地をしっかりと決めてやれば「おじいちゃん、カッコイイ!」なんて言われちゃうかもしれない、いや、カラダもある程度見た目に鍛えておけば「おにいさん」なんて言われちゃうかもしれない。想像しただけでワクワクし、続ける原動力にもなるのである。
これは目標と言うよりは「野望」に近いかもしれない。今回、YouTubeへの投稿動画をなるべくそれぞれのパの解説のところで利用したが、将来的には、もっとまともにできるようになって、自分の動画を掲載してやろうと画策している。笑い声が聞こえてきそうだが…。 YouTubeへの投稿動画は「こんなふうにきれいにやってみたい!」という目標にする分には良いが、私みたいな超ヘタっぴ者にとっては、参考にするにはレベルが高すぎるのである。 逆に、あまり上手くない人の練習風景の動画とかの方が「この人、ルルヴェがしっかりできていないな」とか「鎌足になっている」などと、より参考になるような気がする。 だから、もう少しまともにできるようになって「あまり上手くない人」になったら、これからバレエを始めようと思っている人や始めて間もない人にとっては、多少役に立つものが掲載できるのではと思っている。最悪、「ダメな見本」でも良いかもしれない。 「それだったら、今、撮ってしまえばいいんじゃないの!」という声が聞こえて来るような気がしないでもないが、今はまずい。とりあえず、まずい!だいたい、今、ビデオカメラで撮った自分の動画を見たりしてしまったら「ウゲ〜、こんな格好でやっていたのか!」と衝撃を受け、もう二度とやりたくなくなってしまう可能性が大いにある。そんなことにでもなったら、いままで少なからず苦労してきたことが大なしであるし、それに「若い子の前でさりげなくピルエット」もできなくなってしまうではないか! 「何か学ぶことがあるかな?」と思って始めたバレエであるが、学ばなければならないことが多くて困っている次第だが、しばらくは続けていこうと思っている。 さあ、今週もスパルタンなレッスンが俺を待ち受けている!
バレエ用語は流派によって若干の違いがあるようですが、ここではそのことは一切考慮していません。現時点ではどのような流派があるのかも理解していないくらいですから…。 それから大変申し訳ないのですが、私自身知識が乏しいのと、色々なサイトや本を利用して作成したため、以下の2点お詫びする次第です。 @ 読み方が統一されていません。 つまり、「ド」と「ドゥ」、「サ」と「シャ」など、元は同じ単語なのでしょうが、ごちゃごちゃに なっていると思われます。 A フランス語などの特有の記号に関して 他のサイトからコピペした名称に関しては、正しく記号がつかわれている場合がありますが、ほとん どのものは私が打ちこんでいますので、記号は用いていません。 以上、現在のところ、上記の2点に関して正確性の欠けるものとなってしまいましたが、いずれ時間が取れるようであれば修正していきたいと思っています。 ⇒バレエ用語一覧のページへ(全ての用語を1ページに掲載した一覧) 立ち方や足や腕のポジション、それとなるべく多くのパを取り上げてみました。解説に関しては、もちろん私の頭の中に入っているものというよりは、いろいろな本やサイトを利用して作成しました。解説ができないパに関しても、どのようなパか分かるようになるべくYouTubeへの投稿動画を利用してみたつもりです。 なるべく正確な情報を掲載していこうと努力はしてみたつもりですが、まだまだ私自身、バレエの経験が浅いため誤った解説をしているのではないかと一抹の不安は正直あります。場合によっては、名称とその動作が全く違っていることもあるかもしれません。 お気づきの点がありましたら、掲示板等でお知らせいただけると非常に助かります。よろしくお願いします。
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